2025.05.13
2025年最初の窯出し
遅まきながら先日やっと本年度最初の窯出しを終えました。例年、本焼きは年4回のペース。春、夏、秋、年末といったところでしょうか。冬場は作陶にも時間がかかり、自然乾燥にも時間がかかるので必然的に作業がスローダウンするので、年末に本焼きを終えたあとどうしても時間がかかってしまいます。年度最初の窯は早くて桜の頃、遅くてゴールデンウイークの頃となります。今回は後者の流れとなりました。夏には恒例の「夏の子ども陶芸教室」のイベントが入るので、その状況に合わせて焼成予定も臨機応変に変更になります。場合によっては夏に連続2回の焼成ということもあり、結果年5回の本焼きになることもあります。
さて今回の作品の焼成具合をみると、それぞれの釉薬の発色も良く、まずまず合格点だと思います。陶房の窯はガス窯で、今回は朝4:00の点火で焼成終了は22:22(なんとなくゾロ目のゲン担ぎ…?)でした。焼成温度は1,240度まで上げます。その後丸三日経過すると、概ね窯の温度が100度まで下がるので窯出しが出来るようになります。
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「むつみ陶房」の教室は、各人が自由気ままに想い想いに自分の作りたいものに挑戦します。よって、作品は多種多様、とても楽しい個性の競演となります。今回もその例に漏れず、楽しい作品がたくさん出来上がりました。作品紹介はそのほんの一部です。
陶房の試みとしては、各種平皿を多く作ってみました。基本はたたらづくりで板状に延ばして締めた板皿に印花(自作スタンプのようなもの)を施し成型しています。身内のクリエイティブ・ブレーンの力を借りて、いくつかオリジナルのお皿の型を作ってもらいました。それを使えば比較的容易にお皿が成型でき、概ねイメージしていたものが焼きあがりました。フリーハンドの曲線を活かした型もあり、同じようなお皿が何枚も作れるので、創作意欲がぐっと増してきます。釉薬の掛け方や組合せをアレコレ考えるだけで今後の作陶も楽しみで、おおいに満足しているところです。