新緑の瑠璃光院

 5月中旬、昨年3月に京都の山里に嫁いだ娘の住まいをやっと訪ねることができました。本来の計画ではもっと早くに訪ねる予定でしたが、計画を立てる度にコロナが猛威をふるいずっと延び延びになっていました。野猿も鹿も出るという山里の集落は、日本の原風景的な趣きでした。田植えを終えたばかりの住まいの周りの水田は、夜になればカエルの合唱のステージでした。澄んだ空気と自然豊かな環境の中での二人の暮らしぶりを垣間見て、少しの不安はあるもののおおかたの安堵感を感じたところでした。   


                                                                  

 さて、久しぶりの京都です。今回は主たる目的が違うとはいえ観光抜きではもったいない。限られた時間の中で新緑の瑠璃光院だけは見ておこうと決めていました。朝一番の新幹線で博多を出れば拝観開始の10時前に到着できます。秋の紅葉はすでに有名ですが、予想に違わず新緑の美しさも格別なものでした。時間を忘れてずっと見ていられる趣きはどこからくるのでしょう。きっと、目に映るものだけではない京都の歴史や文化や伝統といった土壌が培い自然と醸し出してくる目に見えない何かとが融合しているのでしょう。   

                                         



  陶芸に携わっている私は、京都から戻ってくるといつも不思議と創作意欲が湧いてきます。これも何かの力が働いているのでしょうか? いつでも何度でも訪れたい京都です。

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