冬の恒例行事となって、もう35年くらい毎年続けている《本格味噌手作りの会》を、今年は11月30日(土)・12月1日(日)の両日に開催しました。この日は家族の1年分のお味噌(甕に約9kgくらいの量)を参加者それぞれがマイ味噌甕に仕込みます。今年仕込んだのは、なんと48甕分‼　ひとりで2甕仕込む猛者もいますが、大体は、お母さんやおばあちゃんの冬季の季節仕事の一つとなっています。このところ毎年少しずつ、小さな子どもさんを連れての参加や、リタイアした年代のご夫婦での参加や、男性だけでの参加もチラホラと増えてきているのは嬉しい限りです。また、回を重ねるごとに、10年20年とやめることなく続けて参加されるベテランのリピーターさんも多くなってきました。そんななか、“味噌作り初挑戦(デビュー)”した人が今年は6名いらっしゃいました。

　昨今は何でも物価が高騰していて味噌麹もその例に洩れませんでした。それでも「自分が作ったお味噌が安心、美味しい！」「もう、市販のお味噌には戻れない！」と今年も多くの人が参加し、季節の手しごとの楽しい時間を過ごすことができました。主宰者の私たちスタッフはといえば、35年も続けていると寄る年波には抗えず、材料も甕も量が多くて重くて、体力の限界を感じることが多くなってきました。材料の手配から準備、実施から片付けまで…と、結構大変なイベントですが、参加者の皆さんの「楽しかった！」「勉強になった！」「また来年もお願いしまーす！」の声を聞くと、「またつぎも頑張るか…」と思ってしまいます。

　今回は仕込みの空き時間を利用し《お味噌＆麹の活用講座》も行いました。「固練り甘酒」「醤油麹」「鶏味噌」「味噌玉」etc.　「簡単で美味しい」と好評でした。