スマートアース モノブロックシステム開発中


オービトロン製品にはかつて、リアクターナノという商品がありました。リアクターナノは当時発売されていたパワーモジュールの補助商品として高い効果がありました。ただ、マルチコアシステムを採用していたために避けられないところもあり、いくつかの進化の要素はありましたが、マイクロリアクターの登場によって消えました。当社としてはリアクターナノという商品をもう一度違う形で開発したいという思いで、マイクロリアクターM2.0という名称でモノブロックシステムを開発・販売してきました。

高品質の主原料が調達できる目処が立ったこともありますが、主原料や触媒を固定化する高効率バインダーの発見が大きかったと思います。このバインダーは、思いも寄らぬもので、まさかこれが役に立つとはと、試作品を作ったときにビックリしました。しかしながらバインダーは小さな筐体では問題が無かったのですが、筐体が大きくなると機械的強度が保てないという問題を露呈しました。これをクリアするべく、主原料、バインダー、触媒の比率を調整し、同時に性能を上げる手法を開発しました。

2023年3月から開発に着手、9月にはM2.0の販売を開始、2024年3月にOEM製品の開発が始まり、10月にOEM製品の第一次品が完成。このOEMの開発では様々な知見が得られました。大量生産への対応、機械的強度の向上、性能の向上と安定化など。

さてその性能ですが、単体で装着してもかなり良い。正効果の発現2時間が罹るので、性能向上と効果の発現の短縮を図るべく、最終の研究に入っています。マイクロリアクターがある一定以上の熱を嫌うのと異なり、スマートアースはむしろ熱を好む傾向にあります。このため、バッテリーのマイナスターミナルの装着よりも、エンジンルーム内への設置が効果的です。


さて、さてこのスマートアース モノブロックシステムは、年内の発売を目指して開発中です。写真のものはこのシリーズがα、β、γ、δから始まる最大サイズのεです。寸法が書かれていますが、昔のアルミのお弁当箱のようなサイズです。小さいサイズはレギュラーメニューになりますが、大きいサイズは常時の在庫ができませんので受注生産品になります。


ピンの性能を求めて 〜オービトロン〜 一覧 11月2日と3日の土日は、テイストオブツクバに出店します!