2024.10.14
商品価格を決める力を高める!ハスカップ販売の実践から学ぶ価値戦略
イランカラㇷ゚テ!(アイヌの言葉で「こんにちは!」)
9月に販売したハスカップジャムとシロップは、予約開始から1週間で完売という大好評をいただきました!そして、今シーズン最後となる11月17日に発送予定のハスカップジャムとシロップについても、11月2日(土)から予約販売を開始する予定です。
しかし、今まさに悩んでいるのが価格設定です。9月の販売は、初回記念価格でご提供しましたが、11月の価格をどうするか?
この価格設定の難しさについて、小坂裕司さんの著書『「価格上昇」時代のマーケティング』から学んだことをシェアします。
どうも、研修生のHataです。
好きなロールケーキは、かぼちゃのロールケーキです。
今日、家族で行ったカフェで注文したこのケーキが最高でした!
#ケーキと飲み物合わせて800円は安すぎるでしょ!
価格よりも価値が大切な理由とは?
『「価格上昇」時代のマーケティング』では、価格がすべてではなく、顧客に価値をしっかり伝えることが重要だと書かれています。お客さんがその商品に価値を感じれば、価格は二の次になります。
ハスカップの販売でも、価値を伝えることで高価格でも納得して購入してもらえるようになるのです。
近年、インフレが進む中で、価格戦略の重要性は一層高まっています。
小坂さんのこの本には、課題解決の重要なヒントが書かれていました。
本書から学んだ「価格と価値の関係」「値上げの作法」そして「『値決め感性』の磨き方」の3つの教訓についてご紹介します。
1.価格より価値|顧客の心をつかむ戦略
商売の世界では、「価格」がすべてだという考え方がされているイメージがあります。
しかし、小坂裕司さんは、それは誤解だと言います。
小坂さんによれば、最も重要なのは「価格」ではなく、「価値」なのです。
お客さんがその商品に価値を感じるとき、価格は二の次になります。
例えば、特別な体験や感動を提供するレストランは、食事の価格を超えた価値を提供していることになります。その結果、お客さんはその価格に対しても満足感を持ちます。
つまり、価値を中心に置いておくことで、お客さんは自然と「買いたい」という感情を抱いてくれるのです。
この理解は、価格を決定するときには不可欠になります。
価格設定の前に、まずは提供する価値について深く考え、それをお客さんにしっかり伝えることが重要です。
価値が明確に伝わると、価格に対する感覚は変わり、高価格であっても納得して購入してくれるようになるのです。
2. 値上げの正しいアプローチ|優良顧客を見極める
私たちは、商売において値上げすることでお客さんが離れていってしまうのではないかと恐れ、慎重になりがちです。
しかし、小坂さんは、「値上げは正しく行えば、ビジネスにとって非常に有益な戦略になり得る」と言います。
値上げの鍵は、お客さんが感じる価値とのバランスを見極めることにあります。
例えば、提供するサービスや商品の質が向上したときは、その向上に見合った価格を設定し直すことは理にかなっています。
お役さんが品質の向上を感じ取れば、それに対する適正な価格として、受け入れる傾向にあると言います
さらに、商品やサービスに「楽しさ」や「独自の体験」を付加することで、お客さんはより高い価格であっても「買いたい」と思ってくれるのです。
こうしたアプローチは、お客さんとの関係を深める効果も期待できます。
値上げをしても離れずにいてくれるお客さんは、その商品やサービスに真の価値を見出している証拠です。このようなお客さんは、優良顧客と言えるでしょう。
逆に、値上げによって離れていくお客さんは、価格に敏感で、商品やサービスの独自の価値をそれほど高く評価していない可能性があるということです。
値上げをただの価格変更ではなく、お客さんとの関係を深め、ビジネスの価値を高める機会として捉える方法を探っていきましょう。
3.値決め感性の磨き方|顧客の価値観を理解する
近年のビジネスでは、従来の価格設定の方法だけでは不十分です。
小坂裕司さんは、この「意味合い消費」の時代において、「値決め感性」の磨き方が非常に重要であると強調しています。
この感性とは、お客さんが価値と感じる点をとらえ、それに見合った価格を設定し、そしてその価値をお客さんにフィードバックする能力を指します。
つまり、価格は単に数字の問題ではなく、お客さんが商品やサービスにどのような価値を見出しているかを把握し、それを価格に反映させるのです。
お客さんからのポジティブなフィードバックをもらえれば、私たちの自己肯定感がぐっと高まり、それは、新たな商品やサービスの創出につながります。
つまり、お客さんの声を聴くしくみをつくることが、感性を磨くために重要になってくるのです。
価格設定をお客さんとのコミュニケーションの一部として捉え、お客さんの価値観に合わせた価格設定を通じて、ビジネスの価値と信頼性を高める方法を探っていきましょう。
4. まとめ|価格戦略の新たな展望
今回の記事は、小坂裕司さんの『「価格上昇」時代のマーケティング』からの学びをシェアしてきました。
・「価格」よりも「価値」が重要である
・値上げが商売にとって有益な戦略である
・お客さんの価値観を理解し、それに基づいて価格を設定する「値決め感性」の重要性
11月の販売価格を決める際は、これらの教訓を生かしていきたいと思います。
そして、価値のあるビジネスを行うあなたにとっても、この記事が参考になれば幸いです。
今回も、最後までお読みただき、ありがとうございました。
スイ ウヌカラアン ロー!(アイヌの言葉で「またお会いしましょう!」)
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