お節介ちえこの部屋づくり 第8話
リビング・ダイニング・キッチンの空間が整ったK邸。続いては、風水的に健康をつかさどるといわれているバスルームを行いました。
Kさん邸は、シャワールームと洗面台とトイレが一体型であり、脱衣場がありません。
洗面台と壁の間には、間に収まり切れないプラスチック性の三段ラックが、少し前面に飛び出て置かれてあり、そこにシャンプー等が収納されていました。
その奥の壁には、モップが立て掛けられてあります。
以前、別のお宅でも立派なお風呂場に同じ様にモップが逆さになって立てかけられていたことがありました。
『えっ?!ゆったりしたいはずのバスタイム(私はですが)に、雑巾を見ながら、体洗うの?頭洗うの?癒されるのかな(・・?)』
『気にならないのかな(・・?)』
とその時の感情がフラッシュバックしたのでした。
たまたま同じ地域にお住まいなので、地域の風習なのかな?と思ったりも致しました(笑)
『なぜに、ここにおいているの?』
『便利かなと思って』
『毎日、モップ掛けしているの(・・?)』
『それはないな。月に1回あるかないかくらい』
『あ~ ここになくてもいいね(笑) ベランダに持っていくわ~』
との言葉をきけて、私は、ホッとしました(笑)。
また、シャンプー・石鹸などの収納は床置きよりも空間利用がいいかと思います。
今お使いのラックは、なんと彼女が独身時代から利用していた物でした。
この際、買い替えてもいいという彼女の同意の下、シャワーヘッドに取り付けるタイプの収納ラックに致しました。
ここでも、収納量が減ったため、シャンプー等の整理をして頂かなければなりません。。。
その時々の気分で香りを楽しんでいらっしゃるという彼女は、数種類のシャンプーやリンスを持ち、息子さんは息子さんで専用の物があるためボトルの数は5・6本になります。どうしても、新しい収納ラックには収まりません。
どうしたものか 私が思い悩んでいる傍らで、
『もうこのシャンプーとリンス、殆ど残っていないし、要らないかな。この香りも、もういいかな!!』
と断捨離を始めたのでした^^
LDKの整理整頓で、もったいない病 を卒業したのでしょう。
“もったいない病は、考えることをしません。”
捨てるという行動には、意思決定が伴います。
それが、習慣化されているかいないかで、物の量が増えていくか否かの差が出てくるのでしょう。その意思決定力を磨くことによって、自身の大切にしたい空間が磨き上げられていくのかもしれませんね。