​​■現代の不健康ハウス
​夢のマイホームが完成して数年のうちに、病気やアレルギーの原因となる悪玉菌の温床となってしまうことがあります。新築住宅の4軒に1軒が、VOC（揮発性有機化合物）やハウスダストによるシックハウス症候群に悩まされています。2001年の報告では、シックハウス症候群の患者数が10年前の約10倍に増加しており、現在はさらに多くなっていると考えられます。

～理由～

環境悪化​
​酸性雨などの影響で、汚染物質が蓄積されやすく、腐りやすい天然木材が使用されています。これにより、住宅の寿命が短くなり、不健全な状態が生じます。​​

化学物質の多用
​防腐剤、木材保存剤、塗料、溶剤、接着剤など、化学物質を含む建材が多く使われています。これらの化学物質が室内空気を汚染し、健康に悪影響を及ぼします。​​

通気性の問題
​​日本の高温・高湿度の気候に対して、高気密・高断熱の洋風スタイルの住宅は通気性が悪く、結露が発生しやすいです。これがカビやダニの繁殖を助長し、様々な健康問題を引き起こします。​​

新築の臭い​
​新築住宅の臭いに含まれる化学物質が原因で、化学物質過敏症になる人もいます。これにより、頭痛やめまい、呼吸器症状などが引き起こされることがあります。
​

■住まいの空気汚染現状​

カビの種類​
​ 日本の室内で発生するカビは60種類以上と言われています。これらのカビが健康に悪影響を及ぼす有害物質を放出します。​​

有害物質の発生
​カビ菌糸から発生する有害なVOCや、ダニの増殖による糞や死骸などのハウスダストが室内に飛散しています。これらがアレルギーや呼吸器疾患の原因となります。​​

シックハウス症候群
​建材、接着剤、塗料などが原因で、健康を害する空気が作り出されています。これにより、住む人々の健康が脅かされています。​​

このように、汚染ハウスの問題は多岐にわたり、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。