「オリジナルの日本酒を作れるところはないか?」
海外の方からのそんな突拍子もないオファーが、【令和伊勢光 十】誕生のきっかけでした。
2022年、10年近く海外を旅していた娘と、日本に興味を持つ人たちのニーズに応えるビジネスをしようと会社を立ち上げた直後のことです。
「チャンスであり、リスクでもある。まずはやってみよう」最低限のリスクヘッジをして、準備を開始しました。
日本酒の勉強と酒販免許の取得。そして肝心な日本酒の仕入れ先をどうするか・・
「経験も信用もないけど、だからこそ特別なお酒を見つけたい」想いを口にしたところ、ある方が
「特別なお米を作っている人を知っているから引き合わせましょうか?日本酒にもつながると思う。取引できるかは会えばわかるから」
詳細はわからないもののありがたくお願いし、農作業を手伝うことを条件に拠点である京丹後市を訪ねることとなりました。
2日間の農作業(今思えば人物チェック)の最後に、イセヒカリというお米のこと、伊勢神宮で発見されたお米を京丹後で育てることになった経緯、
京丹後に残る神話等々をお話し下さりイセヒカリで作った日本酒が口に合えば酒造さんを紹介すると言ってくれました。
その時出されたのが、伊勢光で醸された生酒(火入れなし)でした。
シャインマスカットのような上品な甘さが口に広がり、スッと消えて、日本酒のふくよかな味わいがゆっくり戻ってくる・・
その感覚を味わいたくて繰り返すうちに、気づけばグラスが空になっている。
飲み過ぎだと笑いながら叱られました。
日本酒がのめてよかった!最高に美味しかったのです。
同行者にお酒がのめない人がいて、最初は辞退していたのですが、舐めるだけ・・と恐る恐る口にして注がれたグラス半量を飲み干し、
「日本酒をこんなに飲んだのは初めて!」と驚いていました。
*翌日心配していた二日酔いなく爽やかな目覚めだったそうです。
お酒がのめる人も、のめない人も笑顔にする日本酒。
奇跡のお米、イセヒカリで作られたお酒を取り扱うことを決めた瞬間でした。
海外の方からのそんな突拍子もないオファーが、【令和伊勢光 十】誕生のきっかけでした。
2022年、10年近く海外を旅していた娘と、日本に興味を持つ人たちのニーズに応えるビジネスをしようと会社を立ち上げた直後のことです。
「チャンスであり、リスクでもある。まずはやってみよう」最低限のリスクヘッジをして、準備を開始しました。
日本酒の勉強と酒販免許の取得。そして肝心な日本酒の仕入れ先をどうするか・・
「経験も信用もないけど、だからこそ特別なお酒を見つけたい」想いを口にしたところ、ある方が
「特別なお米を作っている人を知っているから引き合わせましょうか?日本酒にもつながると思う。取引できるかは会えばわかるから」
詳細はわからないもののありがたくお願いし、農作業を手伝うことを条件に拠点である京丹後市を訪ねることとなりました。
2日間の農作業(今思えば人物チェック)の最後に、イセヒカリというお米のこと、伊勢神宮で発見されたお米を京丹後で育てることになった経緯、
京丹後に残る神話等々をお話し下さりイセヒカリで作った日本酒が口に合えば酒造さんを紹介すると言ってくれました。
その時出されたのが、伊勢光で醸された生酒(火入れなし)でした。
シャインマスカットのような上品な甘さが口に広がり、スッと消えて、日本酒のふくよかな味わいがゆっくり戻ってくる・・
その感覚を味わいたくて繰り返すうちに、気づけばグラスが空になっている。
飲み過ぎだと笑いながら叱られました。
日本酒がのめてよかった!最高に美味しかったのです。
同行者にお酒がのめない人がいて、最初は辞退していたのですが、舐めるだけ・・と恐る恐る口にして注がれたグラス半量を飲み干し、
「日本酒をこんなに飲んだのは初めて!」と驚いていました。
*翌日心配していた二日酔いなく爽やかな目覚めだったそうです。
お酒がのめる人も、のめない人も笑顔にする日本酒。
奇跡のお米、イセヒカリで作られたお酒を取り扱うことを決めた瞬間でした。
【令和伊勢光 十】は、伊勢神宮で発見された奇跡のお米「イセヒカリ」を酒米としています。「イセヒカリ」が奇跡と言われる所以は、その生誕にあります。平成元年、立て続けに台風に見舞われた伊勢神宮の神田に、2株だけ悠然と直立する稲がありました。調べてみると、育てていたコシヒカリとは遺伝子が違う新品種であることが判明。倒れにくく、収穫量が多く、病気にも強いその品種は、宮司によって、永遠に繁栄が続くようにと祈りを込めて「イセヒカリ」と命名されました。さらに、【令和伊勢光 十】で使われているイセヒカリは、伊勢神宮外宮に祀られる豊受大神の出身地とされる京丹後にわけられ、10年寝かしたお米から令和元年に10株発芽したもの(普通は3年でほぼ発芽しない)が親となっています。生産者の方は、伊勢神宮で発見されたイセヒカリが日本の食を救うのではいかと感じてきたそうです。生命力の強い、奇跡のお米なのです。
再度京丹後を訪ねて【令和伊勢光 十】の製造元:竹野酒造さんへ。
ご紹介の方からは「あくまで紹介するのであって取引開始ではない、想いを伝えてみてください」と言われての訪問でした。
ご紹介の方からは「あくまで紹介するのであって取引開始ではない、想いを伝えてみてください」と言われての訪問でした。
●竹野酒造
1895年創業の行待酒造をルーツに3つの蔵が合わさり、1947年に竹野酒造として創業。
・参考記事
初めてみる酒造りの蔵の中。
思ったよりも広くはない場所に、大きな貯蔵タンクが連なり、
古いけど手入れの行き届いた機器類、日本酒の教科書で見た絞りや
瓶火入れの装置などが置かれ、無駄のない凛とした空気が漂っていました。
「一麹、二酛、三造り」いちこうじ(麹造り)、にもと(酒母(酛)造り)、さんつくり(醪仕込み)の酒造工程の大切さを順に表した格言)があるように、
お酒造りで最も大切な作業は、麹造り(製麹)と言われているのですが、
製麹室の扉には神社のお札が掲げられており、いいお酒ができるよう祈りと共にある酒造りの神聖さを感じました。
初めてみる酒造りの蔵の中。
思ったよりも広くはない場所に、大きな貯蔵タンクが連なり、
古いけど手入れの行き届いた機器類、日本酒の教科書で見た絞りや
瓶火入れの装置などが置かれ、無駄のない凛とした空気が漂っていました。
「一麹、二酛、三造り」いちこうじ(麹造り)、にもと(酒母(酛)造り)、さんつくり(醪仕込み)の酒造工程の大切さを順に表した格言)があるように、
お酒造りで最も大切な作業は、麹造り(製麹)と言われているのですが、
製麹室の扉には神社のお札が掲げられており、いいお酒ができるよう祈りと共にある酒造りの神聖さを感じました。
見学を終えて、蔵の隣にあるBARに案内されました。
そこは、新進気鋭の杜氏がこだわりで作ったお酒を味わうためのスペース。
想いを伝え、意見を交わしていくにつれ雲行きが怪しい・・。
地元の方に愛される普段着のお酒を大切に作りながらも、日本酒の将来を見据え、杜氏自らが海外に出向き、フランスやシンガポール、香港などに進出されていることもあって非常に忙しいこと、要望した味の日本酒を作るには設備やスペースが潤沢な大手さんに頼んだ方がいいのではないですか?と言われ、沈黙。
軽々に言葉を発してはいけないと思い沈黙に耐えていると、杜氏が
「京丹後の地にようこそおいで下さいました。せっかくですからお酒をのんでいってください」とカーブが美しい大きなワイングラスに静かに日本酒を注いでくれました。
そこは、新進気鋭の杜氏がこだわりで作ったお酒を味わうためのスペース。
想いを伝え、意見を交わしていくにつれ雲行きが怪しい・・。
地元の方に愛される普段着のお酒を大切に作りながらも、日本酒の将来を見据え、杜氏自らが海外に出向き、フランスやシンガポール、香港などに進出されていることもあって非常に忙しいこと、要望した味の日本酒を作るには設備やスペースが潤沢な大手さんに頼んだ方がいいのではないですか?と言われ、沈黙。
軽々に言葉を発してはいけないと思い沈黙に耐えていると、杜氏が
「京丹後の地にようこそおいで下さいました。せっかくですからお酒をのんでいってください」とカーブが美しい大きなワイングラスに静かに日本酒を注いでくれました。
口に含むと山椒のような刺激、辛みを感じた後に、濃厚な甘味が攻めてくる初めての感覚。
娘と私は、同時に美味しさに驚いて「うわ〜!」と感嘆の声をあげていました。
杜氏として、自信作での挨拶(ボディーブロー?)だと感じました。
音楽をかけて、窓のブラインドをあげると、一面に美しい田園風景が広がりました。見惚れていると、「この景色が好きなんです」と杜氏がポツリと言い、硬直した空気が溶けていくのを感じました。
出し抜けに、私はこの時を生涯忘れないだろうと思いました。
「フルーツ感を持たせながら甘からず辛からずの日本酒なら作れると思います」静かな確信に満ちた声。杜氏から日本酒造りのOKが出ました。
娘と私は、同時に美味しさに驚いて「うわ〜!」と感嘆の声をあげていました。
杜氏として、自信作での挨拶(ボディーブロー?)だと感じました。
音楽をかけて、窓のブラインドをあげると、一面に美しい田園風景が広がりました。見惚れていると、「この景色が好きなんです」と杜氏がポツリと言い、硬直した空気が溶けていくのを感じました。
出し抜けに、私はこの時を生涯忘れないだろうと思いました。
「フルーツ感を持たせながら甘からず辛からずの日本酒なら作れると思います」静かな確信に満ちた声。杜氏から日本酒造りのOKが出ました。
京丹後の水
「海の京都」と呼ばれる京都北部、京丹後でお米もお酒も作られています。湧水の名水マップがあるぐらい、古くから豊富に名水に恵まれる地域です。米作りに必要な水の量は10アール(1000m2)あたり400トンとのこと。日本は雨が多く、年間平均降雨量は世界平均の2倍相当ですが、山に守らるように四方を山で囲まれた大地に広がる田んぼ荒らされることのない清浄な土地の水が使われています。
酒造りの水
名水あるところに銘酒ありと称されるほど、日本酒造りにとって水は米と同等に、日本酒の味わいを左右する大きな要素となっています。日本酒で使用する「酒造用水」は水道水よりも厳しい水質基準をクリアしています。
酒造りの水
名水あるところに銘酒ありと称されるほど、日本酒造りにとって水は米と同等に、日本酒の味わいを左右する大きな要素となっています。日本酒で使用する「酒造用水」は水道水よりも厳しい水質基準をクリアしています。
「オリジナルの日本酒を作れるところはないか?」の一声から始まった、私たちの日本酒は2023年に完成。
「10年寝かして発芽した10粒」にちなんで【令和伊勢光 十(てん)】としました。
初めての海外販売は、書ききれないほど色々ありましたが(笑)、オーストラリア、シドニーの高級懐石店で期間限定で置いていただくことができたり、現在もシドニーのビジネスホテルのレセプションバーで常設されています。国も国籍も超えたユニークなつながりができました。
今回、人とのつながり、ご縁のお陰で出会うはずのない人と出会い、
【令和伊勢光 十】が生まれ、そのお酒を中心にまた新たな出会いがありました。
このご縁に感謝し、報恩感謝の恩送りをしていきたいと思います。
残り本数が限られてきたことで、この特別な日本酒を日本の方にものんでいただきたいと感じるようになりました。日本酒は数千種類あり、好みもあるかと思いますが、このお酒で感じていただきたいのは、日本酒で笑顔になるひと時です。大切な人と、または頑張った自分に乾杯する。少し酔って、緊張を解いてささやかな楽しみを見つけてほしいです。
味については自由に感じて欲しいのですが、奇跡のお米イセヒカリの生命力の強さから来るふくよかなお米の風味。甘すぎず辛すぎず、のバランスをお楽しみいただきたいです。
どんな料理とも合いますが、チーズ、揚げ物、炒め物など風味の強い料理と特に相性がいいようです。お気に入りの料理とペアリングを見つけてみてください。また、贈り物、プレゼントにもお喜びいただけます。お米の出生の神秘性、風水害に強く倒れない様は、ビジネスのゲン担ぎにも良いのではないでしょうか。
【令和伊勢光 十】
金箔入り(金)/金箔なし(黒)の2タイプ
清酒 純米吟醸酒 720ml
精米歩合 60%
アルコール度数 14.7度
日本酒度 -12
酸度 1.5度
瓶火入れ1回
「10年寝かして発芽した10粒」にちなんで【令和伊勢光 十(てん)】としました。
初めての海外販売は、書ききれないほど色々ありましたが(笑)、オーストラリア、シドニーの高級懐石店で期間限定で置いていただくことができたり、現在もシドニーのビジネスホテルのレセプションバーで常設されています。国も国籍も超えたユニークなつながりができました。
今回、人とのつながり、ご縁のお陰で出会うはずのない人と出会い、
【令和伊勢光 十】が生まれ、そのお酒を中心にまた新たな出会いがありました。
このご縁に感謝し、報恩感謝の恩送りをしていきたいと思います。
残り本数が限られてきたことで、この特別な日本酒を日本の方にものんでいただきたいと感じるようになりました。日本酒は数千種類あり、好みもあるかと思いますが、このお酒で感じていただきたいのは、日本酒で笑顔になるひと時です。大切な人と、または頑張った自分に乾杯する。少し酔って、緊張を解いてささやかな楽しみを見つけてほしいです。
味については自由に感じて欲しいのですが、奇跡のお米イセヒカリの生命力の強さから来るふくよかなお米の風味。甘すぎず辛すぎず、のバランスをお楽しみいただきたいです。
どんな料理とも合いますが、チーズ、揚げ物、炒め物など風味の強い料理と特に相性がいいようです。お気に入りの料理とペアリングを見つけてみてください。また、贈り物、プレゼントにもお喜びいただけます。お米の出生の神秘性、風水害に強く倒れない様は、ビジネスのゲン担ぎにも良いのではないでしょうか。
【令和伊勢光 十】
金箔入り(金)/金箔なし(黒)の2タイプ
清酒 純米吟醸酒 720ml
精米歩合 60%
アルコール度数 14.7度
日本酒度 -12
酸度 1.5度
瓶火入れ1回