ファシブルラボ

ラタナキリの宝石箱​​

​カンボジアのラタナキリという境の地で採れる宝石
それは、ジルコンという宝石。
実はそのジルコン...
可哀想な宝石なんです..
なんと、ダイヤモンドの1100の価値しかありません。
理由❶
宝石の王様「ダイヤモンド」の物、代用品と言われているからです。
無色透明のジルコンはダイヤモンドととても似ています。
ただやはりこの二つの宝石を比べてしまうと硬度や屈折率などジルコンの方が少し劣ってしまいます。
理由❷
ジルコニア(模造ダイヤモンド)と名前が似ているので間違えられる
ジルコニアは1カラット 100円程の安価で取引されていてますが、そのジルコニアと間違えられています。
カンボジアでもジルコンの偽物(ジルコニア)が売られていることもあります。
つまり「価値の高いダイヤモンド」と「価値の低い宝石ではないジルコニア」と似ているという理由で、ジルコンは童話に出てくるお城に行く前のシンデレラのような扱いをされている可哀想な宝石なんです...
▪️ジルコンは本当にダイヤモンドの1/100の価値しかないのでしょうか?
実はジルコンは世界最古の鉱物と言われています。
なんと44億年前に形成された物がオーストラリアで発見されました。
地球は46億年と言われているのでジルコンの歴史の長さが分かるかと思います。
ダイヤモンドが美しいと言われるのは宝石からキラキラした小さな光が見えるからです、
実はジルコンもダイヤモンド程ではありませんが、屈折率、分散度共にダイヤモンドに近いものを持っています。
ただジルコンが面白いのは複屈折(二重屈折)であること。
ジルコンの内部を光が通る時に2つに分かれ、美しいモザイク模様を作り出します。
これは他の宝石ではなかなか見られない特徴です。
ジルコンはダイヤモンドやルビーやサファイアなど有名な宝石に比べて多くのバイヤーたちからも今はあまり注目されていない宝石なんです。
でもなんとあの「ティファニー」のバイヤー(ジョージ・クンツ)がブルージルコンの価値に目をつけ「スターライト」という名称をつけました。
きっとジルコンという名前が付くと、イメージが悪くなるからなんでしょうか!?
目の肥えたバイヤーに注目されるブルージルコンはここラタナキリでしか採れない貴重な宝石です。
今はあまり知られていない「可哀想な宝石」ですが、いつかシンデレラのようにみんなに認めてもらえるようになるといいなぁと思います
▪️ジルコンのカラーについて
ダイヤモンドも無色透明、ブラック、ピンク、ブルーなど様々な色がありますが、ジルコンも無色透明、黒、黄色、オレンジ、赤、紫、緑、ブラウン、シャンパンゴールド、そして1番有名なブルーがあります。
深いところで眠っていたジルコンを加熱処理をすると綺麗なブルーが出せるのが、ここラタナキリのジルコンだけなので、「ラタナキリブルー」と呼ばれています♥
つまり「ラタナキリブルー」が採れるのは世界でもラタナキリだけなんです。
▪️ラタナキリブルーの品質(ランク)
カンボジア語では
ティームオーイ(第一)Excellent
ティーピー(第二)Very good
ティーバーイ(第三)Good
でランク分けされています。
お値段も違いますが、質も色の濃さも違います。
▪️「原石」
原石は加工していない採掘させたままの状態の宝石です。
何も手を加えないそのままの姿でも十分美しく、魅力がたっぷり♥
これを綺麗にカットして研磨して「ルース」になっていきます。
何万年何億年?と眠っていた原石が誰かに見つけてもらって、職人さんに磨いてもらって、誰かの手に渡って、その人に大切にしてもらって…..。
今輝いている宝石たちも、実は眠っていた時間の方が長いのです。