ボブ高瀬オフィシャル


​選手と同じ目線で
"3つのふりかけ" を持つ指導者のモチベーターとしての価値​​​

月日が流れるとともに変わり続けるサッカートレンドと教育のあり方。その中でも選手を鼓舞し、自ら奮い立つ選手が育つ環境は日本の指導現場に必要なものであると指導者は考えます。

「我々大人が楽しんでいると、子どもたち・選手たちも必然的にスポーツを楽しみながら行う環境が出来上がる。」

数々の年代を指導してきた澤村公康さん、ボブ高瀬さんが語る選手・子どもたちのモチベーションを向上させる上で意識しているものや新たな気づきとは?









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指導者が作る、奮い立つ選手が育つ土壌作り

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「初めて保育園や幼稚園で子どもたちと運動する機会をもらった時は、サッカー色が強かったんです。そのころはまだファジアーノの選手でしたし、子どもたちもサッカーやってるお兄ちゃんがきたーみたいな感じで。サッカーを教えることに注力していたので、出来たらマルで出来なかったらもっとこうしたほうがいいよねという指導をしていました。自分自身も指導歴がほとんどなかったので、多分これでいいんだろうなーという感じにしか思ってなかったです。」
と当時を振り返ってくださったボブさん。そこから少しずつ子どもたちとの関わりが増えていったことで、新たに気づいたこともあります。

「大人と子ども、先生と生徒という壁をなくすことを心がけました。サッカーでもフィールドに出たら年齢は関係ないってよく言いますよね。巡回保育の場合は、サッカーだけではなくいろんな外遊びを教えるんですが外に出れば年齢はいらない。こちらから、壁を取り払うだけで子どもたちはぐっと近づいてきてくれるんです。心理的安全というか、子どもたち・選手たちが言いたいことを言えて伸び伸び自分の決断をしやすい環境がモチベーションの維持や向上に大きく関わると思うんです。

自我が芽生えて初めて、コミュニティ に属する幼稚園や保育園の年代。このような、人間形成に大きく関わる時期から自身の決断を臆することなくできる子どもたちは成長しても同じです。常に子どもたちと同じ目線で接し続けるボブさんらしいお話でした。​







"個人をよく見る指導者はモチベーター"

「大津高校時代の教え子に巻誠一郎がいたんですが、彼がプロ一年目 ジェフユナイテッド千葉の監督がオシムさんでした。大津高校の現総監督 平岡先生と一緒に見にいったんですが衝撃を受けましたね。1vs1+GKの練習が始まったんですが、一人づつ増えて2 vs 2くらいになった時、あるFWが挟まれてピンチになったんです。そしたらオシムさんが待機している3番目のFWに、『なんでお前は見ているだけなんだ』と言うんですよ。そしてFWが一人増えたところで、次は『待機しているDFになんで助けに行かないんだ』と。そして最終的には11vs11のゲームになっていたという話です。巻も言っていましたが、オシムさんは練習からずっと個人を見られていたんですね。集団での指導よりも、個人への指導が多かったと聞きました。これはボブさんがおっしゃる通り、子どもと大人・プロとアマ・選手と指導者 関係なく一人の人間、一人の選手として接することが大切だということです。

高校生やプロを中心に指導してきたGKコーチ 澤村さんはこのようにおっしゃいます。
名将 オシムさんを筆頭に、モチベーターと言われてきた指導者が持ち合わせる 個人に目を向ける指導 。今回のイベントテーマである、モチベート力に含まれる非常に大事な要素だとわかりました。






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モチベート力を言語化すると?

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「モチベートするということは、サッカーに限らず小さなことに気づけることだと思います。最新の注意を払える人は、いかなるステージでも人を奮い立たせることことができるようになると思います。」とボブさん。
日々変化する子どもたちと接することで、些細な変化に気づいて声をかけてあげることや接し方をポジティブに変換することを学んだとおっしゃっていました。​



モチベートする上で、"三つのふりかけ" が重要だと思います。目をかける気をかける声を掛ける。先ほどの話にもあるように、個人個人を見て接することを自分は意識して指導現場に立っています。」まさに、澤村さんの指導の軸とも言える三つのふりかけ。選手目線からしても、自分のことを見てくれているんだという自信や期待に応えたいという気持ちにつながり、自ら奮い立つ選手へと成長していくのでしょう。​​​​​



最後に、「モチベーションがある状態とは何か?」という問いが進行から投げかけられました。
「モチベーションがある=臆病である ことだと思うんです。私は常に、今日しかないなと思っています。誰かと出会えたり、いい機会をいただいたら何か吸収してやろうという気持ちに変わる。これこそがモチベーションがある状態ですね。」とボブさん。を大切にされるボブさんらしい回答に、参加者のみなさんにもしっかり腑に落ちた様でした。​​​

Footballcoach​こちらのページの文章は「Footballcoach」掲載記事より引用しております。
https://footballcoach.jp/reports/events-20220508