長崎ランタン(有)

御盆とは
初盆行事

最初に行うこと・・・(8月長崎盆)
7月から15日頃まで
お盆に参られた方への返礼品や迎え火の門提灯、精霊用品など制作に時間がかかりそうなものは早めに予約するようにしましょう。

8月初め頃
棚段を設ける部屋(座敷等)に位牌や遺影、霊前灯を置き、頂いた提灯は部屋​に設置したポールなどにつるします。季節の食べ物、故人の好きだった食べ物などもお供えするよ良いでしょう。

8月初から11日まで
墓地の清掃や墓石を水で清めます。またお盆にはお墓に提灯をつるすため提灯掛けを設置する作業を行います。簡単に出来るアルミ製のポールがおススメです。

​8月13日から15日
ご自宅の家紋の入った提灯の灯りを目印に精霊様は戻ってこられます。精霊様が迷われないよう縁側や玄関に門提灯を設置しましょう。

8月13日頃から15日
生前ご縁にあった方々がお参りに参りますので、お寺様には「お布施」お客様には「志」の返礼品をいお渡ししましょう。

8月15日
精霊流し
長崎の伝統文化である行事の一つ、精霊様が精霊船に乗って浄土へ旅たっていく日です。ちゃんこん、ちゃんこん、どーいどん、という掛け声をかけ、爆竹やドラを鳴らしながら流し場まで運びます。

ご質問
●お盆前にご逝去の場合、初盆はどうするのか?
初盆は忌明けが終わってから迎えます。よって七七忌(49日)を終えてない場合に翌年が初盆になります。
​●迎え火・通り火とは?
迎え火 精霊様が帰ってこられる目印の為、戸外が暗くなったら、玄関先で火を炊く。
​送り火 15日の夕刻、精霊様を送り出す為、火を炊く。

今は上記の代わりに火が消えないように提灯に火を灯し、精霊様をお迎えし、送り火は長崎では精霊流しの提灯に火を灯して精霊様をお送りすることが多いようです。
​●盆棚は必ず必要?
お盆には御霊がその家に戻って来られることから普段の仏壇のお参りとは違い特別な日という事で、丁寧に盆棚を設けます。ただし浄土真宗では盆棚を設けず、仏壇にてお盆を迎えます。詳しくは菩提寺にお問合せください。
​●​盆棚の作り方、飾り方ってどうする?
3度程度の棚に白い布かまこものござを敷き、一番先にお位牌を置き、仏具を並べ、手前に花や果物、団子や餅、故人の好きだった食べ物をお供えします。地球によってはきゅうりで馬を茄子で牛を作って飾る習わしもあるみたいです。
​●​お葬式の時に頂いた灯篭をお盆に飾っていいの?
本来、葬儀用提灯は故人の魂が安らかに成仏する事を願うのもです。盆提灯は、仏様になられた故人を含むご先祖様をお迎えし、お送りする提灯ですので意味合いは違ってきます。しかしせかく戴いた物でもありますので、盆用提灯をメインとした脇役としてお飾りしても構いません。
●お墓には何個提灯をかざればいいの?
精霊様をお迎え、お導きする役目から明るくすることに越したことはございません。少なくても一列5~10個くらいはほしいところです。地域によっては盛大に飾られるところもあります。
●盆提灯は毎年お飾りするの?
玄関や縁側のお迎え提灯は毎年お飾りします。室内の提灯は初盆のように盛大にする必要はございません。上下一対づつ(住吉、行灯等)飾る程度で構いません。精霊様は毎年お戻りになられます。出来るだけ明るくしてお迎えください。
●​精霊船の西方丸ってどんな意味?
精霊船の屋根に西方丸という帆を立てるのが一般的ですが、元は阿弥陀仏経の教えで、極楽は西方に存在するという事、西方とは地球上の西の方向ということではなく、人生の間違いのない方向、すなわち人生の帰る極楽が西方にあるという教えと、船の名前が○○丸という事が多いことから精霊船に西方丸という帆を書いて故人を極楽へおくる意味があるようです。
●精霊流しに最適な服装とは?
暑い時期ですので必ずとは限りませんが、喪主(執主)は喪服で正装し、提灯は家紋入り馬上提灯を下げ、先頭を歩く高張提灯や印灯篭(まとい)に導かれながら歩きます。担ぎ手は流し着を身にまといお供の方は家名入り弓張り提灯を下げて精霊船とともに練り歩きます。
●​精霊船の西方丸ってどんな意味?
精霊船の屋根に西方丸という帆を立てるのが一般的ですが、元は阿弥陀仏経の教えで、極楽は西方に存在するという事、西方とは地球上の西の方向ということではなく、人生の間違いのない方向、すなわち人生の帰る極楽が西方にあるという教えと、船の名前が○○丸という事が多いことから精霊船に西方丸という帆を書いて故人を極楽へおくる意味があるようです。