能登のスィーツ専門店・宮miya

宮miyaへの想い

令和6年能登半島地震で、実家と住宅とお店、すべてを失いました。避難先となった中能登町で、多くの方の温かいご支援と励ましをいただき、もう一度ここから歩みを進めようと決意し、「コーヒーと手作りのお菓子の店・宮miya」から「能登のスィーツ専門店・宮miya」として活動を再開いたしました。

屋号の「宮」は、幼い頃から神社のすぐ裏で育った私にとって、特別な響きを持つ言葉です。神様に見守られながら過ごした日々を原点に、今出来ることを精一杯やらせていただく…。そんな想いを込めています。

お菓子作りのきっかけは、職場で卵白が廃棄されてしまう場面を見たことでした。「もったいない」という思いから始まった挑戦は、やがて能登の生産者様とのご縁へとつながり、安心で美味しい食材と出会うことで、私のお菓子づくりの原点となりました。華やかでも洗練されたものでもありませんが、土地に根ざした素材と、人のぬくもりを感じられる“普段着のようなスイーツ”を届けることが、私の役割だと感じています。

「宮miya」は、能登ならではの素材を大切に使っています。能登町の鶏舎で育まれた『セイアグリー健康卵』は、健康な親鶏が産んだ清潔で安全な卵、メレンゲを立てたら違いがわかります。
本手さんが育てる古代米米粉は、震災と豪雨を乗り越えた農家の誇りが詰まった特別な米粉。
中能登町・天日陰比咩神社で神事のために醸されたどぶろくは、一年熟成されたものを選び、まろやかな風味深みをお菓子に宿してくれます。
さらに、横井商店さんの米飴を加えたブラウニーは、懐かしくも新しい味わいで、多くの方にご好評いただいております。

また、「宮miya」のお菓子づくりは、地域の福祉ともつながっています。就労施設の皆さんには、ラッピングなどの作業をお手伝いいただき、障がいの有無や世代を超えて、“ごちゃまぜ”で関わり合える温かな循環が生まれています。お菓子を通して、人と人、地域と地域をつなぐことができたら――それが私の喜びであり願いです。
今はキッチンカーで県内および福井県を巡りながら、一つひとつ心を込めたスイーツをお届けしています。そして、能登の味をもっと広く知っていただきたいという思いから、ネットショップ【BASE】で全国への発送も行っております。遠く離れた場所にお住まいの方にも、能登の素材が持つ力強さや優しい味わいを楽しんでいただければ幸いです。

被災しても、失ったものがあっても、この能登には人のつながりと大地の恵みが残っています。その大切なものを形にして、多くの方に届けていくことが、私にできる恩返しだと思っています。

これからも「宮miya」は、能登の素朴で力強い食材を活かし、ふだんの暮らしに寄り添うようなスイーツをお届けしてまいります。どうぞ、温かいご縁でつながっていただけたら幸いです。

■ネットショップ
https://cafemiya.theshop.jp/

■Instagram
https://www.instagram.com/miya.since2019/

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