日本茜は、古来より染色に用いられてきた日本の伝統的な染料です。その歴史は古く、六○三年、聖徳太子が制定した冠位十二階のうち五位と六位の冠は日本茜で染められていました。その後も奈良平安時代まで染料として使われてきた日本茜でしたが、茜の染色が近代まで途絶えてしまったことで、いつしか”幻の染料”と呼ばれるようになりました。
希少な日本茜ですが、にし阿波地方の徳島県三好市に多く自生していることが分かりました。阿波あかねの商品は、この三好の日本茜を用いて染色したシルクを使用して製作しております。日本茜は黄色の色素と赤の色素を持っており、オレンジからピンクまでの間で様々な色を出すことができます。全て手作業で染色をしていますので、一つとして同じ色のものがありません。ぜひ一度手にとってご覧いただき、一期一会の出会いをお楽しみください。


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