もうひとつのフレッシュファクトリー 

フレファクの秘密

  

「高い!」「サービスしない!」と言われながら、


そんな八百屋に、なぜ毎日400人以上が訪れるのか・・・

 

フレッシュファクトリー代表 増田孝が考えていること

 

1.         シンプルに「美味しい」ものを探しています

「美味しい」ものって何?実はこれが難しいです。

なぜなら、「美味しい」というのは、人それぞれ違って、定義が曖昧だからです。

 

「北海道食材」イコール「美味しい」のかというと、それは間違いです。

「有機野菜」イコール「美味しい」のか、これも間違いです。

「これ美味しいね!」というものが、「北海道食材」だったり、「有機野菜」だったりする。

これが正しいアプローチだと考えます。

 

お店の中では、お客さまとスタッフが頻繁に会話をしています。

「この前のナスが美味しかった」

「どのトマトが一番甘いの?」

「この南瓜はどんな料理がいいの?」

 

そんな中、スタッフに徹底していることがあります。

「美味しくないものは美味しくない」と言うことです。

「この枝豆美味しい?」「うーん、普通です」

こんな会話がしょっちゅうです。

 

一番正直なのは、おそらく子供です。

「ほうれん草嫌いだったうちの子が、ここで買ったほうれん草は喜んで食べちゃうの」

嫌いだったのではなく、今まで買っていたほうれん草は、子どもが本能的に身体に入れてはいけないと感じていたのかもしれません。

 

「美味しい」ものを決めるのは、最後は消費者だと思っています。

消費者と近い距離でいることが、「美味しいもの」の提供に繋がっています。

 

2.         値段を決めるのは店ではなく、生産者です。

八百屋になる前に、疑問に思っていたことがありました。

「メーカー希望小売価格」というものです。

作っている側が希望する価格なのですが、それを販売する小売店は、希望小売価格からの安売りを競います。

結果、その安売りの負担をメーカーが負う、ということになっていたからです。

 

鮮度や味で差別化をすることができる青果なら、差別化することで値段を維持できるのではないか、というのが、青果業界に身を置くことにした動機のひとつです。

(そこからが茨の道でした・・・)

 

長年、多くの農家さんを訪ね、お話をきいていくうちに、どの位コストがかかって、いくらで売ったらきちんと利益が残るのか、がわかるようになってきました。

きちんとした利益が出る正当な値段で、農家さんから買い取って、そこに販売する上で正当な利益が出る値段をつけています。

それが「安い」とか「高い」とかは、考えないようにしています。

お客さまがそれだけの価値があると思っていだだけたら買いますし、そうでなければ買わない、それだけです。

 

「農家さんから直接買っている」ときくと、「安く買っているんだろう」と同業者から言われます。適正な値段で買っているので、そうではないとわかると、どこもついてきませんでした。

 

昨今、気候変動の影響もあって、野菜価格が高騰することが増えてきました。

私たちのスタンスは変わらないので、農家さんから買い取っている価格より、いつの間にか市場での卸価格の方が高くなってしまう、ということが起きるようになりました。

 

道外から視察に来た同業者が、こんなに新鮮な野菜が大量にあって、こんな(安い)値段で売っているんだ、と驚かれるようになってきました。

 

 

3.         消費者にも生産者にも、忖度はしない

八百屋は消費者と近い距離にいます。農家さんと直接やりとりして、何度も訪ねたりすることで、生産者とも近い距離にいます。

消費者と生産者とをつなげるのが、私たちの役割だと思っています。

消費者に歩み寄り過ぎることもありません。

生産者とも対等の立場で居続けています。

 

それが、お客さまに喜んでいただけて、農家さんともいい関係が長く続く、ということに繋がっていると思います。

 

「もうひとつのフレッシュファクトリー」はなぜ生まれたのか?

 

1.         青果はネット通販には向いていない!?

「美味しくないものは美味しくないと言う」

このスタンスは、ネット通販では当てはまりません。

 

注文が入ったけれど、「今日穫れたものはイマイチだからやめておきましょう」ということをお客さまに言わなければなりません。

「注文が100件入ったので、美味しいものは50件分しか穫れなければ、イマイチなのも50件分穫ってください」というようなことを農家さんに言わなければなりません。

 

フレッシュファクトリーがネット通販をやらなかったのは、そんな理由です。

生産者さんの都合を、店頭でのやりとりのように伝えられることができたら、と考えていました。

 

一度に収穫できる量が僅かなもの、収穫できる期間が数日しかないもの、たまたま入荷した美味しいもの、などなどを、登録いただいた会員様に「もうひとつのフレッシュファクトリー」から案内します。

 

 

2.         良い生産者は良い生産者と繋がっています

「美味しい」野菜や果物を求め続けてきたら、たくさんの良い生産者さんと繋がることができました。

そして、良い生産者さんは、北海道内はもちろんですが、地域を超えて繋がっていました。

今や、加賀野菜の金沢、京野菜の京都、四国、九州まで、良い生産者さんとの繋がりが広がっています。

今まで北海道には入ってこなかった、希少な野菜や果物も仕入れる機会が増えてきました。

 

そんな希少な野菜や果物のストーリーは、店頭では伝えきれません。たまたま来店した人しか買えないというのではなく、きちんとストーリーを伝えて、それを求めている方にお届けしたいと思っていました。

 

店頭に並べたらすぐに売り切れてしまう、そんな希少なものは、会員様に案内して「もうひとつのフレッシュファクトリー」でも販売するようにします。

ちゃんとその良さがわかってより美味しくなるストーリーもそこでお伝えします。

 

 

3.         大切な方に青果を贈るなら、送り方も大切です。

農家さんからの集荷も自前なら、贈り物の成果を箱詰めも自前です。

野菜や果物を箱に詰めるという作業にも、プロの目利きが必要です。

お店からの贈り物の依頼も増えています。

 

そんな大切な方に青果を贈りたいという方、「もうひとつのフレッシュファクトリー」で注文することもできるようになりました。