mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
ooura通信ことわざ・慣用句に学ぶ健康のコツ # No.0001 暑さ寒さも彼岸まで
9月も半ばになるというのに、暦では白露、本来は残暑が落ち着いて、秋の気配が感じる季節。
でも、天気予報では東京は30度を超えている日々が続いています。
「暑さ寒さも彼岸まで」というように、この時期はまるで空気が入れ替わるみたい。同じ暑い日があっても、空気の質は違うことを感じる人はいると思います。
とは言え、この時期は、咳が出て止まらなくなったり、鼻水がダラダラと流れたり、呼吸器の弱い人には辛い時期でもあります。
特に今年のように暑い日々が続くと、犬みたいにハァハァハァと呼吸をしがちに。
(ただし、犬は口を開け舌を出して、ハァハァハァとしていても口ではなく、鼻呼吸)
この口呼吸の習慣が、秋、呼吸のトラブルの元になるから要注意。
口呼吸では、外気が空気がそのまま吸い込まれるし、吸い込める量も少ない。鼻呼吸は鼻腔で適度に湿気を与え、温度調節をし、さらには鼻腔で一酸化窒素が気管を広げる働きがある。
だからこそ、呼吸器の弱い人こそ、温度変化の鼻呼吸の習慣をつけることが大切
その際、肝腎なことは呼吸を鍛えるというと、深呼吸とばかりに大きく呼吸をすればいいと思いがち。でも、それでは、肺の奥まで広がりません。ゆっくりと息をはいて、しばらく呼吸を止めて、そして、ゆっくりと肺の奥まで空気が入って肺が膨らみ、そして、横隔膜が押し下げられお腹もふくらむように、いっぱいまで入ったら、そこでまた呼吸を止める。
私たちも重いものを持つときなど、ここ一番力を入れるときは吸って、息を止めることがあります。そうでないと力が抜けてしまいます。
喘息などで気管が細くなっているときは、苦しくて、そこを広げようと激しく咳き込むことになります。
特にそんな時ほど、このゆっくりとする呼吸が大切。狭くなった気管を広げると言うよりも、その隙間を探るかのように焦ることなく、ゆっくりと。
咳がでることに抗うことはせず、その咳の間、呼吸ができる時をゆっくりと鼻から吸って止めて、ゆっくりと吐いて、止めてと焦らずじっくりと呼吸をする
すると、いつしか閉じるように狭くなった気管がゆるんで呼吸が楽になります
それにはまず、日頃から鼻呼吸を意識すること
特に空気の入れ替わる彼岸時期
暑さ寒さと共に空気が入れ替わりますから、鼻呼吸で意識しましょう
参考文献『人生が変わる 最高の呼吸法』(著:パトリック・マキューン かんき出版)