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【土遊野循環記】第4回「地域資源の循環 例えば土遊野ではこんな感じ」

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\シリーズ「土遊野循環記」/

有機米の栽培と平飼い養鶏を主軸に、 循環型農業を行っていますが、今年は、この循環について詳しくお伝えしていきたいなと思っています。 農業に興味がある方、いつかやってみたいと思う方にはどんどん参考にしてもらえたら嬉しいです。

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第4回
「地域資源の循環 例えば土遊野ではこんな感じ」

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前回は第4回を抜かしてしまったので、

今回は、「地域資源の循環 例えば土遊野ではこんな感じ」をお話したいと思います。


土遊野の循環の中心は鶏のエサを自家配合で手作りしているところにあります。

なので、季節により材料は変わり、それを混ぜ合わせて発酵させる技術が大切です。

通年では、地元大沢野地域にあるパン粉工場さんから、パンの耳をいただいています。

パン粉って白いですよね?そう、焼け目の付いた耳の部分はカットし以前はお金を払ってゴミに出していたそうです。

小麦の塊ですので、有難くいただくことにしました。


昨年11月に、農場の裏山にある竹林を整備し、間伐した竹を竹チップに細かくして、鶏のエサにも混ぜています。

竹には「ケイ酸」が多く含まれており、ケイ酸はお米作りにとても大切な成分です。

鶏糞堆肥にケイ酸を混ぜ込む作戦です。



5月~10月には、地元の福祉施設で栽培しているニラの残渣をいただきます。

平飼い養鶏で大切にしている「緑餌」に大活用させていただきます。

夏バテにも効いているように感じています。

同じく地元同世代の小松菜農家さんより小松菜もいただいています。

どちらも車で15分圏内の農家さんです。

また、9月には地元の篤農家さんよりモミガラをダンプに10台分以上、いただきます。

エサやヒナのお部屋づくり、畑に活用させていただいています。


少し離れはスーパーの豆腐工場より大豆の皮をいただき、これはヤギさんにも大好評です。

今年はお寺さんから、境内で集めた落ち葉をダンプ2台分いただき、主に畑のマルチなどに使います。


皆さんの地域ではどうでしょうか?

日本では、お金をかけて食べ物を廃棄することがまだまだ当たり前のようです。

分業し効率化されてきた社会ですが、今後の「有機物の循環」は国土の豊かさや食料生産において大事にすべき点だと思います。

生ごみという言葉が私は好きではありません。

有機物はエサか土に還るものと見えたら、捨てるという考え方も少し変わってきませんか?


今、日本でも持続可能な農業、有機農業の推進が進んでいます。

その流れの中で、たくさんの有機農業に使える資材、土を良くする微生物資材など、肥料や土壌改良資材の商品が増えてきています。

それらの資材で、収量が増え農家の所得が上がるのには効果的なものもあるかもしれません。

しかし私は、なるべく自給する、ある素材で土を良くできないか、エサを作れないか、いつも考えています。


農業はいつも先行投資です。

種まきも土づくりも。でも実りが思うようにいくかいかないかは、お天道様の力にも頼っています。

お金を払って資材を買うのは最終手段であり、まず自ら素材を活用し資材やエサや土を作れる技術を持つ「人を育てたい」のです。






本日のおすすめ商品

令和5年産・新米 土遊野の有機米「棚田-tanada-」イセヒカリ

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土遊野の有機米「棚田-tanada-」イセヒカリの予約販売を開始しました。

10月10日頃の発送を予定しております。

土遊野が農業を始めた棚田で育ったお米です。

10㎞の森の用水からの冷たい水、昼夜の寒暖差、粘土質の土質を持ち合わせ、ゆっくりと甘育つため、有機栽培ではあまり多収が叶う田んぼではありませんが、その分、甘みと旨みあるお米が育ちます。一部、アイガモ農法も取り入れています。 (有機JAS取得米)


イセヒカリという品種は、伊勢神宮の神田で誕生した物語のあるお米で、おめでたいお米として、結婚式の引き出物や内祝いなどのギフトとしても、お使いいただいております。硬質米(コシヒカリは軟質米)ですので、べたつかずおむすびや酢飯、リゾットなどの洋風調理にも向いています。

ぜひご賞味ください。

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