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vol.6【フライパンは絆を作る③】

フライパンは絆をつくる、第3話。


私を救ってくれたフライパンとの関係。


私専用の家族が触ってはならないフライパン。



そう、そのフライパンは


元旦那の悪口昇華専用のフライパンだったんです😆


抑えきれない怒りや悲しみやら、

元旦那に対する罵詈雑言を書きなぐった紙に



塩をぶちまけ、


その塩も一緒に紙に包み込んで、


フライパンの上で焼こうとしたんです。


元旦那を焼いてやれという勢い(笑)




だし巻き卵を作るのに丁度良い、小さい長方形のフライパン。


ガスコンロに火をつけて、

塩を包み込んで折りたたまれた紙をのせる。



のせてしばらくしてから


なかなか燃えない紙をじっと見つめる。


そして、現実感が戻ってくる。


あ、このフライパン、フッ素加工だ。


油もひいてないし、


空焚きしたらだめじゃない?


でもいっか、フッ素加工はあんまり使う気にならないし、


このフライパンでもうごはんは作らないか。


卵やいても怨念うつりそうだもんね。





そして途中から、そりゃ燃えるわけないか、


ってことに気づいて


チャッカマンを持ってくる。



3枚の紙で塩が包まれた物がフライパンの上にのってる。

ぐちゃっと包まれてるんじゃなくて、


比較的きれいに長方形にたたまれてる(笑)



その紙にチャッカマンで火をつける。


外側からちょっとずつ紙が燃えていく。


一枚ずつはがれていくように。


途中で消えかかるから、


ふーって息をかける。


強くかけすぎると、灰が舞っちゃうこと判明。


細く長く息をかける。


お、いいぞいいぞ、


いい感じで下の紙にも火がうつったぞ✨



本当は


もう少し炎があがってほしかったんだけど、


意外と地味だなぁ・・・・・・


油もしっかりかけて、ぶわって火がまわっても大丈夫なように


専用の中華鍋を買ってこようかなぁ・・・・



燃え上がる炎でなく、


舞い上がる灰を眺めながら


ここまでの自分の行いがおかしくなってきて笑った😆



全部燃えきるまで時々チャッカマンで火を足しながら


うまく火がまわっていく息加減を調整しながら


さすがに盛った塩まではいいか・・・・・



みたいなテンションになって、


灰と塩がまざったものがフライパンにのってるという


シュールな光景になった。


火事にならないようにしなきゃねって


しっかり冷めるのを待って


地味に後処理をする(笑)




ガスコンロに火をつけてから


この一連の中でこみあげてくるものは


自分がこの行いに対するおかしさのみ(笑)


ひとりで笑いをこらえる感じでにやにや笑った。



私、こわっ!!

病んでるわー。

きっと、わら人形をつくってた人はこんな気持ちだったんかな。


そんなことも思いながら


気が付いたら旦那に対するぐちゃぐちゃの感情は


なくなってた。



いつもなんか陰湿な感じになったときは


何日も何日も、


事細かにああいったこういった、


こんな反応してたが説明できるくらい残ってて、


思い出す度にまたいらだって、悲しくなって、


自分を責めてをしてた。



フライパンの上で舞い上がる灰を見ながら


妙にすっきりしていった感覚をすごく覚えてる。


元旦那が調理されたのは、

早朝みんなが寝静まってる時間。


夜に私は何であんなに怒ってたんだ?


を思い出そうとしても、


コンロの前で五寸釘打ってるかのような自分の姿を思い出して笑えるのみで、


怒ってたりイラついてた理由がすっきりすっかりなくなってた✨



めっちゃくちゃあの出来事、やだったな。

は覚えてるんだけど、


どっちでもええや、もう。


みたいになってた衝撃を覚えてる。


いつも頭の中でねちねちぐちぐちぐるぐるしてたのに。




冷戦が続いてると思った旦那はその日の夜、



いつも料理なんてしなかったのに、




自分への悪口が調理されたそのフライパンで


卵を焼いていた。


ふふふとココロの中でにやつきながら


その姿を横目で見て笑った。



明日に続く・・・・😆えっまだあるの!?(笑)

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