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食が危ない!「添加物大国」日本 〜甘味料編④〜【東洋医学の智恵袋 vol.74】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回は、
「スクロース」と「スクラロース」という
2つの甘味料のお話です。

この2つ、名前がよく似ていますね。

「ラ」があるかないかだけなので、
知らないと読み間違えてしまいます。

「スクロース」は、
いわゆる普通の「砂糖」です。

そして、「スクラロース」は
スクロースの分子構造に
化学的に手を加えることで作った
人工甘味料です。

さて、この「スクラロース」、
どんな性質を持っているのでしょうか。

これから、詳しく見ていきましょう。


◆スクロースとスクラロース

スクラロースは、上述のとおり
スクロース(砂糖)を原料として
作られます。

スクロース(砂糖)を構成する元素である
水酸基(OH)を塩素(CI)に置き換えるのです。

そのため、スクロース(C12H22O11)と
スクラロース(C12H19Cl3O8)の
化学式はよく似ています。

味もスクロース(砂糖)に近いので、
アクエリアスなどの清涼飲料水や
ドレッシング・デザートなどに
使用されています。

名前だけでなく、
分子構造も味も似ているのですね。

しかし、
スクロースは虫歯の原因となりますが
スクラロースはなりません。

さらに、スクロースが高カロリーで
血糖値を上げやすいのに対し、
スクラロースは約600倍の甘さを持つのに
ほぼ100%が代謝分解されず排泄されるので
血糖値への影響がありません。

このため、スクロースの代用として
スクラロースが用いられることが多く、
今では1万1000品目を超える
飲食物や医薬品・健康食品などに
使用されています。

これで、安全性が確かなものであれば
こんなに素晴らしい甘味料は
他にはないでしょう。

では、実際のところは
どうなのでしょうか。


◆「有機塩素化合物」スクラロース 

スクロース(砂糖)は、
炭素を含むため「有機化合物」に
分類されます。

この有機化合物は、
自然界に多数存在する
天然の化合物です。

一方、スクラロースは
そこに塩素が結合しているので
「有機塩素化合物」と呼ばれます。

この「有機塩素化合物」は
自然界にはほとんど
存在しない物質です。

そして、同じ「有機塩素化合物」に
分類されているものを幾つか挙げると、
農薬のDDTや環境ホルモンのPCB、
そして猛毒で有名なダイオキシン
などがあります。

※DDT:ジクロロジフェニルトリクロロエタン
 PCB:ポリ塩化ビフェニル

DDTは、
国際がん研究機関発ガン性評価で
「人に対して発ガン性が
有るかもしれない物質」に
分類されています。

PCBは、生体に対する毒性が高く、
発ガン性があり、皮膚・内臓への障害や
ホルモン異常を引き起こすことが
分かっています。

もちろん、
スクラロースにこれらと同じような
危険性がある訳ではありません。

しかし、同じ「有機塩素化合物」に
分類される化学物質が
きわめて毒性が強いとしたら、
安全性には疑問を感じてしまいます。

第一、水酸基(OH)に置き換える
塩素(CI)そのものが有毒です。

塩素といえば、
プールの水に消毒目的で
入れられていることが
よく知られていますね。

塩素のきついプールで泳ぐと、
髪の毛や皮膚がカサカサ
小ジワの原因にもなるという
報告もあります。

そのような塩素を加えて作られたのが
スクラロースだということです。


◆動物実験の結果は…

スクラロースに関しては、
ラット実験が行われたことがあります。

スクラロースを5%含む餌を
ラットに食べさせたところ、
胸腺や脾臓のリンパ組織に
萎縮が見られたそうです。

リンパ組織が萎縮するということは
造られるリンパ球が減少するということです。

リンパ球とは白血球の一種で、
免疫に関わる血液細胞ですから、
リンパ球が減れば免疫力が低下する
ということになります。

スクラロースも、他の人工甘味料と同様
避けるに越したことはありませんね。


その5に続きます。

誠真堂鍼灸院
東 洋史


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