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食が危ない!「添加物大国」日本 〜甘味料編③〜【東洋医学の智恵袋 vol.73】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回は、
「アセスルファムK(カリウム)」
という人工甘味料のお話です。

アセスルファムKは、
化学的に合成された高強度甘味料の一種で
砂糖の200倍の甘みを持っています。

つまり、砂糖の200分の1の量で
同じ甘さを出せるということです。

メーカーにとっては、
安価な原材料になりますね。

この甘味料は、1967年
ドイツの製薬会社ヘキスト社の
研究者により偶然発見されました。

薬剤の実験中に、自分の指が
妙に甘いことに気づいた研究者が
水溶性で甘味度も高い
アセスルファムKを発見したのです。

日本では、2000年4月に
食品添加物に指定され、
2008年には医薬品添加物にも
指定されました。

現在は、主に
低カロリー飲料やダイエット食品、
無糖飲料に使用されています。


◆アセスルファムKの特徴

アセスルファムKは、
安定性と保存期間の長さが特徴です。

前回のメルマガでご紹介した
アミノ酸からなる「アスパルテーム」は
耐熱性がなく、150℃以上の熱を加えると
急速に分解してしまい
甘味を失ってしまいます。

そのため、パンや焼き菓子には
使用できないのです。

一方、アセスルファムKは
その耐熱性・保存性から、
加熱される食材や
長期保存を前提とした清涼飲料水などに
多く用いられています。

さらに、分子量が小さいため
消化されずに吸収されるので、
体内ではほとんど代謝されず
尿として排泄されます。

したがって、カロリーはゼロです。

また、
他の甘味料との併用によって、
さらに甘味が増すという
特徴もあります。

例えば、アセスルファムKに
アスパルテームを同量加えると
甘味度が40%も強くなり
キレとコクのある甘みとなるのです。

そのため、
前回お話ししたダイエットコーラや
フリスク・ミンティアといった
いわゆる「タブレット菓子」でも
アスパルテームとアセスルファムKは
併用されています。


◆アセスルファムKの安全性

では、アセスルファムKの
添加物としての安全性は
どうなのでしょうか。

現在、
食品添加物や医薬品添加物への
指定承認をうけるためには、
厚生労働省に
その効能や安全性に関するデータを
提出する必要があります。

それによると、アセスルファムKは
「発がん性・毒性・副作用ともに無し、
カロリーゼロで血糖値や
インスリン分泌に影響を与えない、
肥満はきたさない。
そのため、安全性は高い」
とされています。

これがもし本当なら、
消費者・メーカー双方にとって
夢のような甘味料ということに
なりますね。

しかし、
その安全性に疑問を呈する人は、
製造工程に問題があると言います。

実は、アセスルファムKは、
製造工程で発ガン物質である
「塩化メチレン」を
溶媒(物質を溶かす液体)として
使用するのです。

塩化メチレンは、
様々な物質を溶かす性質を
持っています。

しかし、毒性が強いため
塩化メチレンを使う印刷工場の職員に
胆管ガンが多発した事例もあるのです。

記事:「胆管がん多発」の報道から
   労働環境を考える↓
https://www.min-iren.gr.jp/?p=16003

この事例から、厚労省も正式に
発ガン物質として認めたという
経緯があります。

また、塩化メチレンは
生殖機能または胎児への悪影響、
中枢神経系、肝臓への障害などの
危険性も指摘されています。

そのような毒性の強い物質を
溶媒として作られているのが
「人工甘味料アセスルファムK」
ということです。

さらに、動物実験で
アセスルファムKを含むエサを
犬に2年間与えたところ、
リンパ球の減少と
肝臓に異常がある際に増える
ALT(GPT)の上昇が
確認されました。

リンパ球の減少は
免疫力低下につながります。


◆中国産が6割以上を占める

現在、アセスルファムKは
日本では製造されておらず
すべて輸入しています。

以前は、
開発国のドイツからの輸入が
多かったのですが、
最近は安価な中国産の輸入が
増えてきており、今では
全輸入量の6割を
超えているようです。

そして、
原産国での製造工程は
ほとんど分かっておらず、
不純物の混入・残留など
チェックもされていません。

これまでの様々な事件を思うと
中国産というだけで
食としての安全性に
不安を感じてしまいますよね。

そして、仮に完全に不純物が
取り除かれていたとしても、
製造工程で発ガン物質に
浸されるのです。

国が「安全性は高い」と言っても
素直に信じることはできません。

総論②でもお話しした通り
日本は「明らかな危険性」がない限り
「安全な添加物」として
使用が許可される国なのです。

やはり、できるだけ避けた方が
良いような気がしませんか?

その4に続きます。

誠真堂鍼灸院
東 洋史


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