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食が危ない!「添加物大国」日本 〜総論③〜【東洋医学の智恵袋 vol.70】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

最近、食品の原材料を見るのが
趣味になっています。

原材料を見て、
少しでも安心できるものを
買おうとするのですが、
その分買い物にも時間がかかります。

しかし、僕の仕事は身体が資本。

健康には、代え難いですからね。

僕自身、勉強しながら
本当に身体に良いものを摂り入れるように
日々努力しています。

それにしても、なぜ日本では
こんなにも食品添加物が
使わるようになったのでしょうか。

今回は、食品メーカーの視点から
その経緯を見ていこうと思います。


◆熾烈な価格競争の果てに

今から約60年前、
街にはコンビニもスーパーもなく、
買い物は小売店が集まる商店街が主流で
八百屋・魚屋・肉屋と食品ごとに
別々に買い物をしていた時代でした。

そこから、総合スーパーの時代が訪れます。

全国展開する大手スーパーが
あちこちに出店し始めたのは
昭和後期のことです。

その後、
GMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)と
呼ばれる複合型の巨大スーパーも現れました。

つまり、全てのものをスーパーで買える
「ワンストップショッピング」の時代が
訪れたのです。

そして、この流通変革は
「価格破壊」をもたらしました。

他店よりも1円でも安くして
大量販売するという
小売業の新しいビジネスモデルです。

この流れに対して、食品メーカーも
「よりおいしく、より安く」を目指し、
どんどん価格破壊商品を
開発していきました。

こうして、商品展開においては、
何よりも「安さ」が勝負の時代に入り
食品メーカーとしては、
他社との価格競争に打ち勝つことが
至上命題となりました。

消費者は、同じものなら
1円でも安いほうが良いと
安売りの店に足を運ぶのです。

そのため、食品メーカーは
コストダウンのために
以下の3つの施策を打ち出しました。

①原材料を大量購入して、価格を下げる
②機械化による大量生産を行い、
 人件費を下げる
③より安い原材料に食品添加物を使い、
 味・見た目・食感を良くする

日本人は、味覚や視覚には敏感です。

そのため、上記③の施策は
特にシビアに行われました。

各メーカーは、海外の安い原材料や
国内でも余っている農産物や畜産物を探し
食品添加物を使って
日本人の口に合うように加工するのです。

そして、
食品添加物の使い方が上手い企業が
価格競争に勝ち残る、という
構図が出来上がりました。

その結果、食品添加物が
どんどん使われるようになり、
日本は世界でも類のない
食品添加物大国と
なってしまったのです。

つまりは、この結果は
私たち消費者が望んだもの…。

食品メーカーは
私たち消費者のニーズに応えるため
企業努力を積み重ねてきた
だけなのです。


◆必要なのは、消費者の意識改革

何においても言えることですが
「今まで何も起きなかったから大丈夫」
「私の周りで被害は起きていないし…」
「みんな気にせず食べているし…」
という考えは、危険です。

「これまで」と「これから」が
同じであるという保証はありません。

また、若いうちは、
多少の添加物を摂取しても
解毒能力が強いため
すぐに身体から排出されます。

しかし、年齢を重ねていくごとに
解毒能力は低下します。

そして、
徐々に添加物が身体に貯まり、
やがて様々な症状が
発生することになるのです。

「最近、体調が優れないな…」
と思われている方、
それは年齢のせいでは
ないかもしれません。

今一度、毎日の食生活を
見直してみてください。

スーパーで食材を買う前に
原材料を確認してみてください。

そして、
少しでも添加物の少ない食品を
求める消費者が増えてくれば
メーカーもその方向に
舵を切らざるを得なくなります。

これから配信する内容が、
皆さんの健康に
少しでも寄与できれば
嬉しく思います。


誠真堂鍼灸院
東 洋史


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