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医食同源!日本食のチカラ 〜小豆編④〜【東洋医学の智恵袋 vol.58】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

大豆や落花生などの
豆類の構成の中心は、脂質です。

一方、小豆は炭水化物が中心で、
全体の58.7%を占めています。

※炭水化物は、体内に吸収されて
 エネルギー源になる「糖質」と、
 消化吸収されずエネルギーにならない
 「食物繊維」に分けられます

その他、タンパク質も豊富です。

そして、ビタミンB群や
鉄・カリウムといったミネラルも
多く含んでいます。

小豆の脂質は、というと
乾燥した小豆で2.2%、
ゆでた小豆で1.1%ほどです。

ちなみに、大豆の脂質は、
乾燥で19.7%、
ゆでたものでも9.1%もありますから
小豆はかなり少ないことが
分かりますね。

小豆は高タンパクで低脂質、
さらに食物繊維も豊富な健康食品として
注目されているのです。

このような、
たくさんの栄養素が含まれる
小豆を摂ることで
様々な作用が期待できます。

では、これからそれを
一つずつ見ていきましょう。


◆食物繊維で便秘解消

小豆は食物繊維が豊富で
100gあたり17.8gも含まれています。

その量は、ごぼうの約5倍、
さつまいもの約9倍にもなります。

ちなみに、成人一日の摂取目標量は
男性20g以上・女性18g以上です。

※生活習慣病を予防するには、
 成人では食物繊維を24g以上
 摂るのが理想的とされています

食物繊維とは、
「炭水化物の中で人間の消化酵素で
分解できないものの総称」で
胃や腸で消化できないため、
エネルギーとして吸収できません。

したがって、そのまま大腸に
運ばれることになります。

そして、食物繊維には
水に溶ける水溶性食物繊維と
溶けない不溶性食物繊維がありますが、
小豆に含まれているのは
不溶性食物繊維が全体の9割です。

そして、この「不溶性食物繊維」は
「保水性」と「膨潤性」という
二つの特徴により
便秘解消に効果を発揮します。

「保水性」とは、
スポンジのように水を吸収して
保持する性質のこと。

また、
「膨潤性」とは水分を保持しながら
体積を膨らませる性質のことです。

ですから、不溶性食物繊維を多く摂ると
吸収された水分により便が柔らかくなり、
さらに体積が膨張するので
腸壁が刺激されて大腸の蠕動運動が
活発になるのです。

さらに、
有害な重金属や
発ガン性のある物質を
体内から除去する
デトックス作用もあります。

前回お話しした、
東洋医学的な効能である
「強い排毒作用」にも
通じるものがありますね。

その他にも、
血糖値やコレステロールの抑制効果など、
様々な効果があることが分かっています。

また、最近では食物繊維を多く摂取すると、
心筋梗塞や糖尿病、乳ガンなどの
生活習慣病の発症率が
低くなるという研究結果も出ています。 


◆茹でた小豆の魅力

このメルマガの冒頭で
乾燥した小豆とゆでた小豆の
脂質含有量の違いをご紹介しました。

このように、小豆はゆでると
含まれる成分の量が変わります。

そして、食物繊維を比較すると、
乾燥した小豆では100gあたり21.1gですが
ゆでると33.5gに増加します。

つまり、ゆでるだけで食物繊維が
5割以上増えるのです。

これは、ゆでることで
小豆に含まれるでんぷんが
レジスタントスターチと呼ばれる
消化されにくい成分(即ち食物繊維)に
変化するためと考えられています。

先日配信したメルマガ
「日本茶編⑦」でもご紹介した通り、
日本茶の茶葉の食物繊維含有量は、
100gあたり47gです。

小豆と粉末緑茶のコンビは
便秘の改善には最高の相性と
いうことになります。

明日から、おやつのスイーツは
小豆が使われた和菓子に粉末緑茶で
決まりですね!

その5に続きます。

誠真堂鍼灸院
東 洋史

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