誠真堂鍼灸院

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

医食同源!日本食のチカラ 〜小豆編②〜【東洋医学の智恵袋 vol.56】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

最近、めっきり寒くなりましたね。

東京は、
ここ数日天気もよくありませんから
さらに寒さが際立って感じます。

冬も近いですね・・・。

そして、冬といえば
あんこが美味しい季節です。

僕にとっては、春夏秋冬関係なく
あんこは美味しいですが、
冬は温かい「ぜんざい」が
食べたくなります。

実は、この「ぜんざい」という名前、
仏教用語の「善哉(ぜんざい)」が
由来となっているんです。

お経の中に、お釈迦様の言葉として
「善哉、善哉」と何度も出てきます。

これは、
「善(よき)哉(かな)」という意味で、
弟子たちを「素晴らしい」と
褒めている言葉です。

小豆を砂糖で甘く煮た甘味を
初めて食べた僧侶が
「善哉!」と叫んだことから、
「ぜんざい」と命名されたと
言われています。

当時は、砂糖そのものが貴重品。

そんな時代に、
ぜんざいを食べたときの僧侶の感動、
分かる気がしますよね(*^_^*)

文字通り、小豆のマメ知識でした。


◆小豆のトップブランド「十勝産小豆」

日本のあずきは
そのほとんどが北海道で収穫されます。

その収穫量は、なんと全体の9割以上。

北海道は火山性土壌が多く、
小豆の栽培に適しています。

この「火山性土壌」には、
空気が多く含まれているので
小豆が良く育つのだそうです。

そのため、北海道の小豆は
風味がよく上品な甘みがあり、
あんの原料や製菓原料として
その品質が高く評価されています。

その種類も豊富で
「エリモショウズ」「きたろまん」
「きたのおとめ」「しゅまり」
「ほくと大納言」など
沢山の品種が栽培されています。

そして、その北海道の中でも、
約半分が十勝で生産されており、
「十勝産の小豆」と言えば
小豆のトップブランドとなっていますよね。

十勝地方で生産される小豆が高品質なのは、
以下の3つの理由があります。


小豆は、昼は日光を浴びて養分を作り
夜はその養分を糖分に変えて溜め込む、
という特徴があります。

十勝地方は、
北海道の中でも昼夜の寒暖差が激しいので
養分が効率よく溜まり、
結果として小豆の糖分が多くなります。


小豆は、涼しいところで育つと
渋味の素となるタンニンが少なくなり
その結果として小豆としての
風味が良くなります。

さらに、低温により皮も薄くなるので
煮るときの煮えムラがなくなり、
品質の良い美味しい小豆が育ちます。



十勝は日照時間が長い地方で
日光が小豆の芯まで吸収されるので、
品の良い甘さと鮮やかな色ツヤが出ます。


要するに、
大自然の恵みを十分に吸収した
高品質の小豆を生産するのは
北海道の十勝地方が
最適だということですね。


◆4年輪作

小豆の栽培はほとんど手間が掛からず
種を蒔くだけです。

収穫時にこぼれ落ちた種の多くが
発芽する強い作物で、
小豆自体が強い生命力を持っています。

しかし、小豆は同じ土地で
何度も栽培を続けると
病害虫が蔓延する「連作障害」を
起こしやすいという特徴があります。

そのため、一度小豆を栽培した土地では
3年間は小豆を作ることができません。

たとえば、
小豆を栽培した次の年はジャガイモを栽培し、
次の年は小麦、そして次の年に小豆といった
「4年輪作」を行うのです。

そのためには、
広大な土地を持つ北海道が
栽培にはやはり最適とされています。

北海道は、僕の故郷です。

その故郷で、
僕の大好きな高品質の小豆が
作られていることを改めて思うと
少し嬉しくなってきます。


その3に続きます。

誠真堂鍼灸院
東 洋史

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【東洋医学の智恵袋 vol.56】
このメルマガが必要な方がいらっしゃいましたら、
紹介して差し上げてください。
https://home.tsuku2.jp/merumaga_register.php?mlscd=0000213657

健康に活き活きと生きる東洋医学の智慧を
皆様にお届けいたします。

誠真堂鍼灸院公式HP
https://www.magokoro-shinkyu.com/

バルセロナ五輪金メダリスト
岩崎恭子さんとの対談記事
https://www.business-plus.net/interview/2208/k7271.html

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する