こんにちは！
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今ではペットボトルで
手軽に飲めるようになった日本茶ですが、
ほんの一昔前は急須に淹れて飲むしか
方法がありませんでした。

おばあちゃんがコタツに入りながら
熱いお茶を美味しそうに啜るイメージ、
ありましたよね。

それが、1985年に缶入りの日本茶
「お〜いお茶」が初めて発売され、
大きく流れが変わりました。

お茶は暖かくして飲むもの、
というイメージを払拭し、
冷たい日本茶を広めた
革新的な商品となりました。

その後、
1990年にペットボトルの「お〜いお茶」、
2000年に「生茶」が発売されたことで
ペットボトル茶のブームに火が付きました。

その後、2003年には
「特定保健用食品（トクホ）」として
ヘルシア緑茶が発売。

そして、「伊右衛門」「綾鷹」といった
後の人気商品となるお茶が次々と発売され、
日本茶のマーケットは
飛躍的に拡大したのです。

ペットボトル茶の出現は
特に若い世代の日本茶へのニーズを
掘り起こしたと言われています。

誰でも、お弁当を食べるとき
「お茶を飲みたいな」と
思ったことありますよね。

日本人の日本茶に対する嗜好は
老若男女を問わないということを
ペットボトル茶は証明したのです。

では、
ペットボトル茶と急須で淹れた日本茶は
含まれる成分は同じなのでしょうか。

今回は、そこに焦点を当てて
お話しようと思います。


◆茶葉で淹れたお茶の魅力

静岡県環境衛生科学研究所が
ペットボトル入り日本茶17種類と
急須で淹れた日本茶の成分を
比較する研究を行い、
その結果を論文で発表しています。

それによると、
急須で淹れた日本茶は
ビタミンＣを除くすべての成分が
ペットボトル茶よりも多いということが
分かっています。

テアニンを始めとしたうま味成分は
ペットボトル茶の4.1倍、
抗菌・抗ガン作用に優れる
カテキン類は5.5倍、
脂肪燃焼効果のある
カフェインでは2.5倍も
多く含まれているのです。

ペットボトル茶にビタミンＣが多いのは、
お茶が酸化して変色したり
風味がなくなったりするのを防ぐため
人工的に添加しているからです。

つまり、「酸化防止剤」として
加えられているということです。

やはり、手軽な分だけ
健康成分の含有量では劣る
ペットボトル茶。

外出時に飲むときは
ペットボトル茶で、
家では粉末緑茶とするのが
理想なのかもしれませんね。


◆効果的なダイエット緑茶の飲み方

近年では、
カテキンを豊富に含んでいると謳った
ペットボトル茶がたくさん
発売されています。

ダイエット緑茶とも呼ばれており、
「内臓脂肪減少」「脂肪燃焼」など
体脂肪が気になる方には
魅力的な謳い文句ですね。

確かに、カテキンは
脂肪を減少させる効果があります。

しかし、ダイエット効果を出すには
毎日こまめに飲む必要があります。

なぜなら、
カテキンを摂って上がった血中濃度は
お茶を飲んでから２時間でピークを迎え
24時間で体外に排出されてしまうのです。

ですから、その摂り方もタイミングが
大切になってきます。

緑茶ダイエットにご興味のある方は、
これからご紹介するタイミングで
緑茶を飲むようにしてみてください。


①食後

食事をすると血糖値が上がりますが、
この上がり方が急激なほど
体脂肪が付きやすくなります。

食後に緑茶を飲めば、
カテキンの脂肪燃焼効果を
十分に発揮できるため
体脂肪増加を抑えることができます。


②運動前

運動前に飲むと、
カテキンやカフェインといった
脂肪燃焼効果のある成分の働きを
高めることができます。

そのため、運動との相乗効果が
期待できます。

ご興味のある方は、お試しください。

その９に続きます。

誠真堂鍼灸院
東　洋史

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