こんにちは！
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

現在、梅干しを作っているのは
世界広しといえど日本と中国だけです。

しかし、
中国の梅干しは甘く加工されていて
食品というよりも「お菓子」に
近いと言えます。

ですから、食品として
塩漬けの梅干しを作っているのは
世界でも日本だけとなります。

そして今、
医学博士であり「梅干博士」の異名を持つ
宇都宮洋才（ひろとし）先生の
研究発表により、梅干しの持つ効能が
世界に徐々に知れ渡るようになっています。

今回ご紹介する「梅リグナン」という
成分の効能も、その一つです。

これまで、「日本食のチカラ」をテーマに
ゴマ・海苔・蕎麦の食品としての魅力を
ご紹介してきましたが、
どれも素晴らしい効能を持っていますね。

私たちの先人の深い智慧に
感嘆する日々です。

自分が日本人であることを
誇りに思います。

そして、今回のテーマである「梅干し」も
間違いなく世界に誇る健康食です。

これから、暑い暑い夏がやってきます。

健康を維持するために
積極的に食べていきましょう。


◆「梅リグナン」という成分

梅リグナンとは、ポリフェノールの一種で
「リグナン類」と呼ばれる
梅干しに含まれる複数の成分の総称です。

発見した宇都宮先生によると
「リグナン類には、抗腫瘍活性・抗酸化活性・
抗肥満活性など様々な機能性が報告されており、
ヒト健康に有効な成分として注目されている」
のだそうです。

以下、梅リグナンの効能を
個別にご紹介いたします。

これらの情報は、
「紀州梅効能研究会」のサイト上で
宇都宮先生が梅リグナンについて
解説しているページから抜粋したものです。

１．シリンガレシノール

活発だったヘリコバクターピロリ菌の動きを
ピタリと抑え、死滅させる作用があります


２．ピノレシノール

①活性酸素の働きを抑制する作用があり、
細胞や組織が酸化（劣化）するのを防ぎます

②身体に起こる炎症反応は
「免疫反応」なのですが、
それが過剰になると、痛みなどを伴い
疾患の原因となります。

ピノレシノールは、その過剰な炎症反応を
抑える作用があります。


３．エポキシリオニレシノール

インフルエンザウィルスの
増殖抑制効果があります。

新型インフルエンザと同じ「H1N1型」の
インフルエンザウイルスを感染させた
イヌの細胞に、エポキシリオニレシノールを
加える実験を行ったところ、
約７時間後にウイルスの増殖が
約90％抑制されました。


４．リオニレシノール

①ピノレシノールと同じ抗酸化作用があります

②DNAの突然変異を抑制または修復し、
細胞のガン化を防ぎます


以上の効果をまとめると、以下のようになります。

・ピロリ菌を死滅させる
・活性酸素を抑制する
・過剰な炎症反応を抑制する
・インフルエンザウィルス増殖を抑制する
・細胞のガン化を抑制する

梅リグナン、私達の心強い味方ですね！


◆梅リグナンの含有量

では、私たちが食べる梅干しには
どのくらいの梅リグナンが
含まれているのでしょうか。

気になるところですよね。

現状、梅リグナンの含有量を測定できるのは
「紀州梅効能研究会」だけだそうです。

梅干しの種類によって異なるため、
しっかりと含有量を知りたいのであれば
紀州梅効能研究会認定の
「梅リグナン含有量認定マーク」のある
梅干しを選ぶと良いでしょう。

今のところ、
このマークが付いているのでは
以下の４社の梅干しのみです。

・紀州ほそ川
・トノハタ
・丸惣
・岡畑農園

「梅リグナン」の確実な含有量を
知りたい方は、
上記の会社の梅干しをお試しください。


誠真堂鍼灸院
東　洋史

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