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医食同源!日本食のチカラ 〜蕎麦編⑤〜【東洋医学の智恵袋 vol.39】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回で、「蕎麦編」は最終回です。

蕎麦の魅力を語ると尽きないのですが、
少しはお伝えできたのではないかと
思っています。

日本が誇るべき日本食の代表格、蕎麦。

皆さんも意識して食べる機会を
多くしてみてください。


◆蕎麦粉と小麦粉の割合

前回、少しだけですが
「二八蕎麦」の話をしました。

「蕎麦粉8割・小麦粉2割」の
配合で作った蕎麦のことですが、
タンパク質の価値が向上する
合理的な配合です。

しかし、
全ての蕎麦が「二八蕎麦」ではなく、
蕎麦屋や市販の商品によって
その配合割合は変わります。

蕎麦屋で食べる場合には、
店の人に蕎麦粉と小麦粉の割合を
確認すれば教えてくれますが、
市販の蕎麦はほとんど表記もないため、
なかなか確認しづらいですね。

ただ、市販の蕎麦には
「生蕎麦」が蕎麦粉3割以上、
「干し蕎麦(乾めん)」は4割以上
という規定があります。

そのため、市販の蕎麦を買う場合は、
パッケージの表記を
確かめてみると良いでしょう。

原材料名の欄で、
蕎麦粉が小麦粉より先に記されていれば、
蕎麦粉のほうが多く配合されており、
少なくとも5割以上ということになります。

そして、蕎麦粉とだけ表記されていれば
蕎麦粉100%の「十割(とわり)蕎麦」です。

ちなみに、とあるチェーン店の蕎麦は
ホームページを確認したところ
「蕎麦粉4割、小麦粉6割」とのことでした。

比較的安価に蕎麦を食べられる店は、
蕎麦粉の割合が低い可能性が高いです。

参考になさってください。


■蕎麦湯は飲まないともったいない

ざる蕎麦を食べた後には
「蕎麦湯」をすする楽しみも
ありますね。

蕎麦湯とは、
「蕎麦を茹でた後の茹で汁」です。

蕎麦に含まれる栄養素は
水溶性のものが多く、
蕎麦湯に溶け出すものが
少なくありません。

ですから、
蕎麦湯に含まれる栄養素も豊富で
飲まないともったいないのです。

これまで、
蕎麦に含まれる栄養素に関しては
様々お話ししてきましたので、
今回は、蕎麦湯に溶け出す栄養素のうち
水溶性ビタミンである
「ビタミンB群」の美容効果に
絞ってお話ししようと思います。


■蕎麦湯の美容効果

まず、「水溶性」とは文字通り
水に溶ける性質のことですが、
身体の中の水分と言えば、血液です。

そのため、
水溶性ビタミンを摂取すると
血液に溶け込んで
体内の様々な代謝に関与する
酵素の働きをサポートしています。

水溶性ビタミンとは、
ビタミンBとビタミンCの
2種類を指します。

そして、ビタミンBは
その働きの多様さから
「ビタミンB群」として
それぞれ8つの名前が付けられています。

それが、ビタミンB1、B2、B6、B12、
ナイアシン、パントテン酸、葉酸、
ビオチンの8種類のビタミンです。

これらは、
炭水化物からエネルギーを作り出し、
健康保持に重要な役割を果たします。

そして、これらが不足すると、
舌炎や口内炎、脂漏性皮膚炎、
ひどい場合には貧血や肩こり、
手足のしびれなどが起こる場合があります。

この「ビタミンB群」のうち
美容に重要な役割を果たすのは、
ビタミンB2、B6、B12の3つです。

ビタミンB2、B6は
人間の皮膚を構成するタンパク質や
脂質の代謝に関わるビタミンです。

そのため、
過剰な皮脂分泌を抑制できるので
ニキビや肌荒れの予防効果があります。

また、ビタミンB12は
赤血球を作るために不可欠な栄養素で、
貧血も予防できます。

さらに、睡眠と覚醒のリズムに
関わっているため、
安眠効果もあると言われています。

睡眠不足は、
ホルモンバランスの乱れにつながります。

ビタミンB12も、若々しい肌を保つために
大切ですよね。


以上で、蕎麦編完結です。

日本食の持つチカラを再認識し、
日々の生活を健康に送るためにも
日本食を積極的に摂っていきましょう!


誠真堂鍼灸院
東 洋史

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