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医食同源!日本食のチカラ 〜ゴマ編②〜 【東洋医学の智恵袋 vol.29】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

前回お話した魔法の呪文
「開け、ゴマ!」

これを英語で言うと
「Open,Sesami!」となります。

実は、アメリカの子供向け番組
「セサミストリート」という名も
この呪文が由来のようです。

「宝物が隠されている洞窟が
『開け 、ゴマ! 』という
呪文によって開いたように
この番組で子どもたちに
新しい世界や知識の扉を開いてほしい」
という願いが込められている、
とされています。
(Wikipediaより)

いろいろなところで
ゴマは使われているんですね。

ゴマの豆知識でした。


◆ゴマなしでは語れない!日本の食文化

アフリカから世界に広がったゴマ。

日本は、その伝承ルートの
末端に位置すると言えます。

しかし、ゴマを使った食文化は
世界で最も多彩です。

前回お話しした通り、
縄文後期(紀元前1200年頃)の
真福寺遺跡(埼玉県)から
ゴマが出土していますので
縄文時代にはすでにゴマが
日本に伝わっていたことが分かります。

しかし、より一般的に
食用文化が広がったのは、
仏教伝来の折です。

肉食や殺生が慎まれる仏教の影響を受け
香りと味が良いゴマが食材として
多用されるようになったのです。

実際に「ゴマ和え」などの
料理方法ができ、
料理を手軽に美味しく
できるようになりました。

ほうれん草のゴマ和え、
おいしいですよね。

さらに、
ゴマ油は炒め物を生み出し、
揚げ物へと発展を遂げ、
日本独特の懐石料理や精進料理には
欠かせない食材になっていったのです。

そして、江戸時代には
ゴマ油を使った天ぷらが
日本料理の代表格となりました。

その後、天丼が開発され
これが「どんぶり食文化」の
元となったのです。

このように、ゴマは
「日本の食文化は
ゴマなしでは語れない」と言っても
過言ではないほど
日本に浸透しました。

日本料理の引き立て役として
長い間重宝され、
食文化を支えてきたのです。

一説によると、人を騙す意味の
「ごまかす」という言葉は
ゴマを料理に使うと
その香りと味が引き立ち、
どんな料理でも美味しくなるのが
由来とのこと。

どれだけゴマが食材として
優秀なのか、よく分かりますね。


◆ゴマの高い栄養価

世界中で栄養価が高いと
言われてきたゴマですが、
主食になることはなかったので、
長い間栄養学的な研究は
進められてきませんでした。

そのような研究が
進められるようになったのは
1950年代のことです。

ゴマの6000年の歴史を思うと
本当に「つい最近」ですね。

ゴマは「油糧種子」と呼ばれるくらい
油分が多い食材で、
その成分の50%以上が脂質です。

そして、タンパク質は約20%、
残りの30%を占めるのは
ミネラルやビタミン・食物繊維です。

さらに、栄養成分は良質で
米や小麦に比べて含有量は多く、
「ゴマは栄養の宝庫」とまで
言われています。

次回からは、
ゴマに含まれる栄養素について
詳しくご紹介いたします。


誠真堂鍼灸院
東洋史


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