こんにちは！
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

「日本食は世界の健康食」

一度はこんな言葉を
聞いたことがあると思います。

1977年、
アメリカ上院栄養問題特別委員会は
「マクガバンレポート」 において
「日本の伝統食に学べ」と報告しました。

その後、
2013年のユネスコ無形文化遺産に
「和食=日本人の伝統的な食文化」が
登録され、日本食は世界から
さらに注目されるようになりました。

先人が試行錯誤を重ねて
私たちに遺してくれた
誇るべき日本の伝統食。

その素晴らしさを知れば、
食卓に日本食をたくさん
並べたくなるでしょう。

これから少しずつ
日本食の持つ「チカラ」を
お話ししていこうと思います。


◆マクガバンレポート

前述した「マクガバンレポート」とは、
1977年（昭和52年）に
アメリカ上院議員であるマクガバン氏が
政府に提出したレポートのことです。

当時のアメリカは、がん、心臓病、
糖尿病などのいわゆる生活習慣病が蔓延し
国民医療費は限界に達していました。

それを、フォード大統領が、
「莫大な国家予算を医療に投じているのに
なぜ病人が増えていくのか？」
という疑問を抱き、
「栄養と所要量に関する上院特別委員会」 
が設置されることになったのです。

そこで委員長に任命されたのが
当時の民主党の元副大統領候補だった
ジョージ・マクガバン上院議員です。

そのため、この委員会は
「マクガバン委員会」とも呼ばれます。

マクガバン委員会は、
病気と食生活に関する調査を行い、
疾病の原因は低所得による
「栄養不足」だけではなく
普段の食生活が大きく関連するという
「マクガバンレポート」を発表したのです。

そして、このレポートは
以下のような警告を
アメリカ国民に発しています。

「私たちの食するものが、知らぬ間に
昔のような自然なものではなく、
薬漬けのものになっている。
 肉を主体とした薬漬けの食べ物が
癌や心疾患、脳卒中の原因であり、
これらは食源病である。
栄養管理をしている医師は
栄養学を全く判っておらず、
間違った栄養管理が治癒を遅延させている。
食生活を改善しない限り、
アメリカは病と共に滅ぶだろう」

まさに「警告」と言える内容ですね。

そして、そのうえで
穀類を主食とし、魚を主菜に、豆類や野菜、
海藻などを副菜とする日本食が理想とし、
「食生活は日本に学べ」とばかりに
日本食を勧めているのです。

このレポートは、
アメリカ国民が今まで信じてきた
アメリカの食や医療を根底から
否定されたため、
社会にかなりの衝撃を与えました。

そして、マクガバン上院議員は、
医学会や全米畜産協会などから
猛烈なバッシングを受け
政治の舞台から
姿を消すことになりました。

本当のことを言ってしまうと
袋叩きに合う。

「あるある」ですね…


◆食生活を変えてみよう

しかし、
アメリカ政府はこのレポートを受け、
1979年に政策として
医学以外の分野の見直しを始めました。

食材やサプリメント、
東洋医学その他の伝統医療や民間療法など
いわゆる「代替医療」を
国として取り組むようになったのです。

その結果、1990年をピークに、
癌患者数および死亡数とも
減少していくという結果を出しています。

食育に対して国家が本腰を入れたのは、
おそらくアメリカが初めてでしょう。

その後、肥満増加に悩む先進国も
同じ政策を行うようになりましたが、
その内容はアメリカの事例を
参考にしているようです。

一方、日本食を絶賛された日本は、
癌患者数・死亡数とも右肩上がりです。

「日本食を見習え！」と
変革に取り組んだアメリカが
癌患者数を減らし、
本家本元であるはずの日本の癌患者は
一度も減少したことがないという現実。

何か腑に落ちませんよね。

日本人は、食生活を変えれば
もっと健康になれます。

私たちの身体を形作るのは
日々摂り入れる飲食物です。

ですから、今の健康状態は
これまでの食生活の結果と
言えなくもありません。

つまり「医食同源」。

このメルマガを通して
一人でも多くの方に
日本食の素晴らしさを知っていただき、
少しでも健康面の不安を
解消してくだされば
とても嬉しく思います。


誠真堂鍼灸院
東洋史


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