誠真堂鍼灸院

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

ファスティングのすすめ その9【東洋医学の智恵袋 vol.21】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

近年、世界の国々で
ファスティングの研究が
進められているのをご存知でしょうか。

アメリカ・ロシア・フランス・ドイツなど、
「断食療法」を科学的に証明するために
最新の研究が行われています。

特に、ドイツとロシアの研究は、
60年の歴史があるようです。

一方、日本では「断食療法」の研究は
行われていません。

この療法の研究が進むと
薬物療法に匹敵する治療法と
なってしまいます。

すると、医薬品の売上に
大きな影響を与えますね。

恐らく、日本の製薬業界は
それを許さないでしょう。

ですから、日本では
「ファスティング」はダイエットのため、
「断食」は修行というイメージが
あるかと思います。
(どちらも同じ意味なのですが)

しかし、ピタゴラスの定理で
有名な数学者であるピタゴラスは
こんなことを言っています。

「断食をすると頭が良くなる」

現在の食生活が、自分の本来持つ能力を
セーブしてしまっているとしたら、
これはもったいないことです。

ここで僕が言う「能力」とは、
「頭脳の力」だけではなく
「身体能力」や「免疫力」も含みます。


◆認知症を予防する飲食物

では、今回も認知症予防によい
飲食物をご紹介いたします。

今回までで合計9つの飲食物を
ご紹介したことになりますね。

ご自身の好みに合わせて、
食卓に並べてみてください。


1.緑黄色野菜

トマトやナス、ピーマン、
ブロッコリーなど
鮮やかな色をしている野菜は
栄養価も高く、
認知症予防効果もあります。

例えば、よく知られている
トマトのリコピンには
強い抗酸化作用があり、
研究によりガンの予防効果などが
報告されています。

また、ブロッコリーは、
ビタミンB1と葉酸を多量に含んでおり
アルツハイマーの予防効果が
期待できます。

アルツハイマーの患者さんは
「ホモシステイン」という毒性のある
物質の数値が高くなっているのですが、
ビタミンB1と葉酸は
それを無毒化する作用があります。

そのため、ビタミンB1と葉酸の
サプリを飲むとホモシステインの
数値が下がり、症状が改善するケースが
多くみられるようです。

ただし、上記の野菜の中で、
トマトとナスは身体を冷やす
「寒涼」の性質を持っています。

(ピーマンとブロッコリーは
「平性」で寒熱の偏りはありません)

今の寒い時期は、あまり
食べ過ぎないようにご注意ください。

また、身体が冷えやすい方は、
これらの野菜ではなく、
以下にご紹介する飲食物で
認知症予防をされるのがよいでしょう。


2.発酵食品

発酵食品とは、微生物が
食品のタンパク質やでんぷんを分解して
別のものに作り変えた食品の総称です。

日本食には発酵食品が豊富で、
ミソや醤油、みりんなどの調味料は
全部発酵食品です。

そして、以前紹介した甘酒も
栄養価の高い発酵食品ですね。

しかし、皆さんが「発酵食品」と聞いて
初めに思い出すのは、
やはり納豆ではないでしょうか。

納豆は、質の良いタンパク質が
多く含まれており
アルツハイマー予防には
積極的に食べたい食品です。

さらに、腸内環境が整い
免疫細胞が活性化するので
病気になりにくい身体になります。 

納豆が苦手ではない方は、
一日一回は食べるようにしましょう。

また、前述のとおり、
発酵食品は微生物がタンパク質や
でんぷんを分解してできたものです。

分解は、消化とも言い換えられます。

つまり、
微生物に消化されてできた食品なので
人間の腸も消化・吸収がしやすいのです。

腸の負担が少なくて済むのも
嬉しい特徴ですね。

さらに、飲食物は発酵すると
身体を温める「温熱性」に
性質が変化します。

冷えが気になる方は、
発酵食品をお試しください。


3.赤ワイン

お酒は、果実や穀物を酵母によって
アルコール発酵させた飲み物です。

赤ワインは
ぶどうの果実から果汁を搾り
皮とタネを一緒にタンクに入れ
発酵させます。

白ワインは皮とタネを
取り除いた状態で発酵させるので、
色がつきません。

そして、この発酵過程の違いにより、
赤ワインには「レスベラトロール」という
ポリフェノールが含まれることになります。

そして、レスベラトロールは、
高齢期の記憶力低下を防止する効果が
期待されています。

アメリカの再生医学研究所の研究により
レスベラトロールが脳の短期記憶を司る
「海馬」に作用することが分かったのです。

研究チームは、高齢期のラットを
レスベラトロールを与えるグループと
与えないグループに分け、
双方の海馬を調べたところ、
レスベラトロールを与えたラットは
2倍の神経細胞が生まれていることが
分かりました。

さらに、
レスベラトロールを与えたラットは
脳の炎症が抑えられており、
赤ワインが認知症に効果があることを
裏付けています。


お酒をほとんど飲まなかった僕が
何を思ったか、昨年から
晩酌を楽しむようになりました。

初めは、果糖が含まれていない
缶酎ハイを飲んでいましたが、
今はもちろん赤ワインです。

夜の楽しみの一つになっています。

その10に続きます。


誠真堂鍼灸院
東洋史

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【東洋医学の智恵袋 vol.21】
このメルマガが必要な方がいらっしゃいましたら、
紹介して差し上げてください。
https://home.tsuku2.jp/merumaga_register.php?mlscd=0000213657

健康に活き活きと生きる東洋医学の智慧を
皆様にお届けいたします。

誠真堂鍼灸院公式HP
https://www.magokoro-shinkyu.com/

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する