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ファスティングのすすめ その7【東洋医学の知恵袋 vol.19】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

現代に生きる私たちは、
毎日食べる食事で
いつも満腹感を得られています。

グルメ情報も溢れていますね。

しかし、
「生活習慣病」という言葉が示す通り
現代病のほとんどが食生活と関連があり、
食べ過ぎが大きな要因になっている
証明でもあります。

食べ過ぎが原因とされる病気は
高血圧・糖尿病だけではなく、
痛風・動脈硬化症・脳卒中・狭心症など
思ったよりも多く、
枚挙にいとまがありません。

先日、患者さまから
「食べる量を少なくしたら、
悩んでいた症状が半減した」という
嬉しいお声をいただきました。

当院に通えない期間に
メルマガをお読みくださり、
実践してくださっていたようです。

皆さんも、食べる量を少しずつでも
調整してみてください。

僕は、疲れにくい身体になったことを
あまり時間をかけずに実感できました。


◆認知症を予防する食べ物

さて、今回は認知症になりにくくする
食べ物をご紹介いたします。

認知症に関しては、
すでにお悩みの方もいらっしゃいますので、
食べる量を調整しながら
口に入れるものも同時に選んでいくと
効果も高まります。

つまり、「量」と「質」の調整
ということですね。

オーストラリアでは、
食事指導で認知機能が改善することが
研究により分かっています。

実践してみる価値は、十分にあります。


1.青魚

青魚には「オメガ3系脂肪酸」という
栄養素が含まれています。

よく聞く「DHA(ドコサヘキサエン酸)」は
この「オメガ3系脂肪酸」の代表です。

脳をはじめとする全ての細胞の細胞膜は、
脂肪酸で出来ています。

そして、細胞膜の
「オメガ3系脂肪酸」が増えると
細胞膜の流れが良くなって機能が高まる
と、言われています。

脳の神経細胞では、
「オメガ3系脂肪酸」が増えると
認知機能が向上し成績が良くなるという
報告すらあるようです。

また、
アメリカのイリノイ大学の研究により
「オメガ3系脂肪酸」の
血中濃度が高い高齢者は
認知機能も維持できることが
明らかになりました。


2.タマゴ

タマゴは、最近の研究で
脳卒中と認知機能低下を予防する効果が
あることが確認されました。

特に「コリン」「レシチン」という
2つの栄養素が注目されています。

「コリン」は鶏レバーに
「レシチン」は大豆に含まれていますが、
タマゴは両方を大量に含んでいるのです。

「レシチン」を多く摂取する男性は、
少ない男性に比べて認知症の発症リスクが
28%も低かったとの報告もあります。

また、カレーのスパイスに含まれる
「クルクミン」という成分は
アミロイドβが脳に蓄積するのを
阻む作用があります。

そして、
そのクルクミンにレシチンを加えると
クルクミンの吸収率が何十倍にも上がり、
認知機能やガン発症の予防にもなることが
オハイオ州立大学の研究で
明らかになっています。

カレーは、皆さん頻繁に食べますよね!

これからは、カレーにゆで卵を
トッピングしてみてはいかがでしょうか。

カレーに含まれる「クルクミン」の作用が
タマゴに含まれる「レシチン」を加えることで
さらに強化され、アミロイドβが
脳に溜まりにくい身体になります。

このような小さな食生活の変化が
皆さんの10年後・20年後の姿を
大きく変えるのです。


3.パクチー

日本では香菜と呼ばれ、
コリアンダーという別名もある野菜です。

ビタミンやミネラルを豊富に含みますが、
それよりも注目すべきはデトックス効果です。

身体に溜まった水銀や鉛などの
重金属を排泄する作用があり、
数ある野菜の中でも
デトックス効果は最強です。

動物実験では、生殖器や脳に溜まった
鉛を排泄する効果が認められました。

中国では「胡荽(こずい)」と呼ばれており、
代表的な古代の薬学書である
「本草綱目(ほんぞうこうもく)」において
「甚だ世に益のあるもの」として
紹介されています。

ただし、パクチーは少量を
料理の付け合せとして
各地で使用されてきた薬味です。

健康に良いから、と
大量に食べる方もいらっしゃいますが、
食べ過ぎると腹痛や下痢など
様々な副作用が出てきてしまいます。

目安は、パクチーの味が美味しいと
感じられる量。

だいたい10グラム程度と言われています。


その8に続きます。


誠真堂鍼灸院
東洋史

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