誠真堂鍼灸院

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

ファスティングのすすめ その2【東洋医学の知恵袋 vol.14】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回は「ファスティング」の2回目です。

何人かの患者様から、
前回のメルマガを読み、僕の食事に関して
ご質問をいただきました。

お読みくださり、ありがとうございます。

僕は、基本的に1日2食にしています。

朝は甘酒のみにして、
昼と夜を食べるようにしています。

夜は遅くなることがありますが、
消化の良いものを食べ、なるべく胃腸に
負担がないようにしています。

仕事前の午前10時くらいになると、
多少の飢餓感を感じますが、
それが免疫力を高めます。
(これは、次回詳しくお話いたします)

ほぼ12時間以上
食事を摂らないことになりますので、
胃腸を休めることができ、
排泄力が増すので毎日快便です。


◆一日三食になったのは江戸時代から

昔から、日本においては、
一日二食が一般的でした。

公家の世界では朝食をお昼くらいに、
夕食を夕方4時頃に摂り、
庶民も、朝早く起きて
ひと仕事終えたあとに朝食を食べ、
仕事の合間に遅い昼食を食べていました。

食事をする時間は異なりますが、
身分に関係なく、
日本人は一日二食で生活していたのです。

それが、一日三食が一般的になったのは
江戸時代の1700年前後からと言われています。

ある一説によると、1657年に江戸で起こった
「明暦の大火」がきっかけのようです。

大火事からの復興のため、
各地から大工などの職人が
江戸に集まるようになり、
周辺にはいわゆる「めし屋」や
屋台が増えました。

江戸の食環境に
大きな変化がもたらされたのです。

彼らは、復興のための肉体労働を行うため、
一日二食では足りず、
朝・昼・夜の三食を食べるようになり、
それが一般庶民にも浸透していきました。

また、少し時代は遡りますが、
戦国時代の武士は戦争に明け暮れていたため、
一日三食であったようです。

と、言うことは、肉体労働もしない、
もちろん戦争にも行かない私たちは
一日に3回も食事を摂る必要性は
あまりないのかもしれませんね。


◆食事は胃腸にとっては「労働」

今では、一日三食は常識となっています。

「一日三食を食べることが健康の基本」
なんて情報も耳にすることがあります。

そして、何を食べるのが健康に良いのか、
という、飲食物を摂り入れる面からの
情報が溢れています。 

確かに、どんなものを摂り入れるのかは
とても大切です。

医食同源という言葉があるとおり、
人間の身体を形作るのは
摂り入れる飲食物だからです。

しかし、食べ過ぎることの弊害は
語られることは多くありません。

食事は胃腸にとっては「労働」です。

そして、食の歴史を紐解くと
一日三食が「常識」とされたのは
さほど昔ではないことが分かってきます。

まずは、
「一日三食を食べるのが普通」という
意識を少し変えてみましょう。

必ずしも、僕のように一日二食にする
必要はありません。

ただ、食事は胃腸にとって労働であり
胃腸を休める時間を作ることが
大切であると理解してくだされば、
それだけで皆さんの胃腸は守られ、
健康は保たれるでしょう。

ご自身の体質や生活スタイルに合った
食事のペースをつかんでいただけるよう
もう少しファスティングに関する情報を
皆さんにお届けしようと思います。

その3に続きます。


誠真堂鍼灸院
東洋史

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【東洋医学の智恵袋 vol.14】
このメルマガが必要な方がいらっしゃいましたら、
紹介して差し上げてください。
https://home.tsuku2.jp/merumaga_register.php?mlscd=0000213657

健康に活き活きと生きる東洋医学の智慧を
皆様にお届けいたします。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する