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ファスティングのススメ その1 【東洋医学の智恵袋vol.13】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回から、「ファスティング」について
お話しようと思います。

「ファスティング(fasting)」とは、
断食を意味します。

朝食のことを英語で「breakfast」と言いますね。

これは、
「断食(fast)を破る(break)」が語源です。

つまり、「前日の夕食から何も食べていない
絶食の状態を破る食事」ということです。

前回のメルマガでも少しお話しましたが、
食事をしない時間を意図的に作ると
胃腸が消化・吸収にチカラを使う必要がなくなり
毒素の排泄力が増します。

飽食時代を生きる私たちにとって、
この排泄力が健康を左右すると言っても
過言ではありません。


◆「排泄」も重要な生命維持活動

健康を維持する秘訣として大切なのは
「快食・快眠・快便」と言われています。

私も患者様の問診の際に、
必ず「食欲・便通・睡眠」の状態をお聞きしますが
この「飲食物を摂り入れる・眠る・排泄する」は
人間としてこの世に生を受けた瞬間から行う
生命維持活動です。

生まれた瞬間の赤ん坊でさえ
この3つだけは本能で行うのですから、
生きるために最も大切な活動である
と言えますね。

そのため、この3つのどれかが不調になると
必ず身体がバランスを崩し、
様々な不調が現れてくることになります。

そして、この3つの生命維持活動の中で
私が特に重視しているのは、排泄です。

このメルマガでも何度かお話ししていますが、
私たちは飲食物の摂り過ぎにより
胃腸への負担が大きくなっている
と言われています。

さらに、ほとんどの食材に
添加物が含まれているため、
定期的に毒素を排泄しないと
健康を害しやすくなっているのです。


◆上手に胃腸を休ませるために

飲食物の摂り過ぎにより消化機能が低下すると、
胃の中に飲食物が停滞することになります。

すると、それを消化するために
胃はさらに熱を発して頑張ろうとします。

※胃は、消化するときは熱を発しています。
食事をすると身体が温かくなるのはこのためです。

すると、胃の過剰な発熱により水を欲するので
水分摂取量が増え、胃液が薄まり、
さらに消化機能の低下を招きます。

そして、胃の機能が低下すると、
必然的に腸の機能も低下してしまうのです。

胃と腸は「胃腸」とひとまとめで呼ばれるほど
関連が深い臓器で、
胃の失調が腸の失調を招くことは多々あります。

これを東洋医学的に説明すると、
東洋医学における胃の働きの一つである
「降濁(こうだく)」という機能が
低下してしまうことによります。

「降濁」とは、
飲食物を消化し「清(栄養素)」と
「濁(排泄するべき糟)」に分けた後で、
「濁」を排泄するために膀胱や大腸に降ろす
作用のことを言います。

ですから、胃の機能が低下し
「降濁」作用が低下すると
排泄するべき物を降ろすことができず、
排泄する腸の機能も低下する、
ということです。

12月も、もう少しで中旬です。

これから、忘年会などで
飲食物を摂り過ぎてしまう機会が
どうしても増えてくる時期です。

胃腸を休ませるために
休日は一食抜くなど、
ご自身の生活スタイルに合った
ファスティングを心がけてみてください。

その2に続きます。


誠真堂鍼灸院
東洋史

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