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養生の季節 冬の過ごし方 その3【東洋医学の智恵袋vol.11】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

早いもので、11月も下旬に突入しました。

気温も徐々に下がってきますので、
本格的に冬対策に入ったほうが良い時期です。

繰り返しになりますが、冬の養生の2原則は
「陽気を守る」と「エネルギーを蓄える」でした。

そして、これまで「冷やしてはいけない場所」と
「おススメの食材」をご紹介しましたが、
今回は「睡眠」に関する冬の養生法を
お伝えしようと思います。


◆太陽の動きに合わせる

東洋医学の基本概念の一つに
「人間は、大自然の一部であり、
自然環境に身体の状態が左右される」
という考え方があります。

ですから、どんな季節も大自然の状態に合わせた
生活することが健康維持の基本となります。

前回お話しした
「その土地のその季節の旬の食材を摂る」も
その一つです。

そして、睡眠に関しては、太陽の動きに合わせて
調整することが大切です。

電気などなかった時代の先人たちは
日の出とともに起き、
太陽が沈むと眠りにつきました。

こんな生活が、実は一番健康にいいのです。

しかし、現代に生きる私たちは、
とてもそんな生活はできませんね。

ですから、少しでも太陽の動きに
合わせた生活をすることが大切です。

冬は、昼間が短く、夜が長いですよね。

言い換えると、活動の時間が短く、
休息する時間が長い季節、とも言えます。

ですから、冬は夜更しせずに
いつもより少し早めに布団に入り、
なるべく睡眠時間をしっかり取ることが
冬の養生になる、ということです。

冬に大切なのは「エネルギーを蓄える」こと。

そして、その「エネルギー」は
夜寝ている間に養われると言われています。

だから、特に冬はしっかり眠ることが
とても大切です。

これから忘年会など飲み会が
多くなる時期ですよね。

どうしても夜が遅くなりがちになってしまうので
早く休める日は遅くまでスマホを見るのをやめ
速やかに布団に入るようにしましょう。

冬は、普段よりも睡眠時間を多くすると
体調を整えやすくなります。


◆理想の就寝時刻

「では、何時ころに布団に入ればいいの?」

恐らく、こんな疑問を持った方、
少なくないと思います。

少し西洋医学的なお話になりますが
良質な睡眠をとるには、
「午前1時までに深い眠りにつける時間帯」に
布団に入るのが健康によいとされています。

それは、
「成長ホルモン」の分泌量が最大になるのが
午前1時だからです。

「成長ホルモン」は、新陳代謝を活発にし、
疲労を回復させ、自然治癒力を高める役割を持った
大切なホルモンです。

睡眠中に分泌され、眠りが深いほど
たくさん分泌されます。

そして、髪や肌を含め、身体を寝ている間に
修復してくれるんです。

「成長ホルモン」と聞くと、
子供の身体を成長させるホルモンという
イメージが強いですが、
大人にとっても大切な働きをしているんですね。

「成長ホルモン」は、眠りについてから
約2時間で分泌されます。

そして、分泌のピークが午前1時。

だから、その2時間前の午後11時には布団に入ると
午前1時に成長ホルモンが
たっぷりと分泌されるので理想的ですね。

大人は身体の成長が止まっているので、
ただでさえ成長ホルモンの分泌量が減っています。

だからこそ、少しでも多く分泌されるように、
午後11時にはなるべく布団に入るようにして
良質の睡眠をとることを心がけてくださいね。


誠真堂鍼灸院
東洋史

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