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◆薬膳のきほん2 五性の考え方とは?

おはようございます!!
心を磨く和の薬膳おもてなし料理教室 主宰 佐生美奈(minasaso)です。

今日は、薬膳のきほんと今週のおすすめ食材についてお伝えします!

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◆薬膳のきほん2 五性の考え方とは?
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食材には、体を温めたり冷やしたりする性質があり、
これらは5つのグループ(性質)に分けることができます。
陰陽の考え方に似ていますが、これを「五性」といい、
性質ごとに細かく分けています。

その① 熱性
熱性の食材は、体を温める効果が高い食材です。
発汗を促したり新陳代謝を高めたりするものが多く、
温性のものよりも作用が強くなります。
興奮作用もあるため、摂りすぎには注意が必要です。

唐辛子/干した生姜/生のニンニク/山椒/胡椒など

その② 温性
温性の食材は体を温める効果のある食材ですが、
熱性の食材に比べると温める力が弱い食材になります。
体を温める効果のある食材は、冬や寒い地方で採れるものが多く、
冷え性に効くとされ、疲れを取る作用があるとされています。

ミカン/かぼちゃ/玉ねぎ/ニラ/もち米/鮭/コーヒー/酢など、

その③ 涼性
熱い時期に体の熱をとったり、水分を補って口の渇きを
癒したりするものが、涼性の食材になります。
利水の作用もあるので、不要な水分を体外へ排出し、
代謝のバランスを整える働きも期待できます。

ナス/きゅうり/水菜/蕎麦/納豆/豆腐/マグロ/豚肉など、

その④ 寒性
寒性は涼性よりも体を冷やす作用が強く、体の熱を冷まし、
熱毒(発赤・腫脹・化膿・高熱など)を解く効果や、消炎の効果があります。

バナナ/スイカ/トマト/ゴーヤ/カニ/アサリ/昆布/海苔など

その⑤ 平性
食材の中で1番多いのが性質の食材で、
体を温めたり冷やしたりする作用がなく、偏りがとても少ない食材です。
病中病後や小さい子供の食事に向いていると考えられていて、
離乳食に使われている食材が多いのが特徴です。

キャベツ/ブロッコリー/うるち米/卵/鶏肉/タラ/りんご/牛乳など、

旬の食材がその季節にあった性質を持っています。
普段は「季節のものが体にいい」ということだけ頭にあればOKです。

自然はうまく出来ていますね。

夏なのに冷える夏冷えなどで困ったときには、五性を活用して対処しましょう。

「夏のクーラーで体が冷えている」などのように、
その季節とは逆の温度に悩まされたときには
「温性・熱性」の食材を積極的に摂る!といった具合です。

そこで

今週皆様におすすめしたい食材は

新ショウガです!!


健胃作用や発汗作用、新陳代謝促進などの効果が期待できます。
また、加熱の有無によっても効果が異なります。

〇血行促進には生の生姜
生の生姜に多く含まれる辛味成分のジンゲロールには、
血の巡りをよくし一時的に発汗を促す作用があります。
そのため、夏のむくみ(水分代謝の悪化)対策や、
体に熱がこもりやすい方におすすめです。

〇体の冷えには加熱した生姜
生姜を加熱すると、ジンゲロールの一部が、
体を芯から温める作用があるショウガオールという成分に変化し
体を温める効果が高くなります。冷えが気になる場合は
温かいスープやカレーなどの煮込み料理に刻んだ生姜を加え、
10分ほど加熱していただくのがおすすめです。

体が冷えているなと感じたら

新ショウガの炊き込みご飯
新ショウガの肉巻き
新ショウガ入り餃子

など

新ショウガを使ったお料理をお試しください(^^



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