mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

第13号目 無財の七施

6月も残りわずかになりました。
昨日、大型商業施設で社会福祉協議会と協力をして第3回目のフードドライブ事業を開催しました。
皆様の善意を形として集めるのは難しいと感じ、人々との繋がりを大切にしたいと考えています。
そのような中、協力してくれた若い人から改めて感じることができたのは私へのご褒美であったと思います。
二校6人の高校生が力を合わせて、受付・持ち込まれた食品等のデータ入力作業をボランテイアで気持ち良く手伝ってくださいました。
私も若い頃に、ボランテイア活動に興味を持ったことがありました。
仏教の経典の中に「無財の七施(しちせ)」があります。
何も持たない若い私に何かできることはあるのかと考えました。
大人になれば経済的に立場的に経験値・環境的にできることは多くあるでしょう。
雑宝蔵経では「財力や知恵が無くても七施として、七つの施しが出来る」ことを教えられております。
私はこのことを看護学生の時にY院長から、薬師寺の名物館長であられた高田好胤さんのお話や書籍を通じて学ぶことができて、今でも身についてきた一つと思います。
豊かではありませんでしたので、学生であったから道を求めていたのだと思います。
布施は菩薩行の第一条件です。
心一つで変われる、このことは、行いを通して周りはもちろんのこと、自分自身の人生も心豊かに過ごすことができることであったと感謝しています。
1、 眼施(優しい目・慈しみのまなこ)
2、 和顔施(穏やかな顔で接する)
3、 言辞施(優しい言葉を使うこと、愛情を持った厳しさ、思いやりのある態度)
4、 身施(自分の身体で奉仕すること)
5、 心施(慈悲の心を持って、共に悲しみ、共に喜ぶ心)
6、 正座施(仲間に対して進んで相手の座る場所や、寝泊まりする場所など提供し安らぎを与える)
7、 房舎施(雨や風をしのぐ場所を与える)

慈悲の実践で喜んでもらうことと言い換えたらわかりやすいということでした。
暑くなりますので、まずご自愛ください。

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する