mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

第8号目 母の日に寄せて

おはようございます。
GWが開けて、今日から仕事や日常が始まります。
少しゆっくりできましたでしょうか。
また、連休中お仕事だった方もあったのではないでしょうか。
シフトチェンジで少しずつ日常に戻してください。
いきなり頑張りすぎず、周りの人々の様子を見ながらスタートしてくださいね。
そして、何よりも自分自身に集中していくこと。

昨日は母の日でしたが、いかがお過ごしでしたか。
私は近所のお寺にお参りをし、甘茶をかけて、お寺の軒で少し瞑想をしてきました。
光がいっぱいの母が珍しく出てきてくれました。幼く立派な母ではありませんでしたが、私を束縛せず自由にさせてくれたと、改めて感謝できました。子育て最中の頃の私自身も、毎日が必死だったので、いっぱいいっぱいになった時に母に電話すると、あれこれと何も言わないけど、ぽろぽろと涙が溢れたものでした。嫁ぎ先の義母や夫との関係・仕事などでよく悩んでいて余裕など全くと言っていいほどありませんでした。
今では仕事に逃げていたかもしれないなと反省しています。
さて、前回に書きましたが、卯月八日(旧暦4月8日)はお釈迦様のお誕生日でもありました。
「天上天下唯我独尊」のお姿からこの世に生まれて、7日目すぐにお釈迦様のお母様は亡くなられます。
乳母に育てられた王様ではありましたが、人生をそのことで深く考える様になられました。
この世に産まれ出してくれただけでも親は感謝するべき存在であること。
この世に生まれる通路の役割を果たしてくれた親に感謝して、マインドシフトすることが自分の人生が幸せになる、何故、私をおいて、居なくなったのか、亡くなったのかという怒りや悲しみで自分を苦しめないで、自分自身がいきたい人生を生きること。
あなたは祝福された存在であり、生きる意味を見いだしながら生きていくことが大切なことであると、瞑想瑜伽三昧の中で真理を見出されていきました。

この頃、毒親という言葉がありますが、多くは20〜30歳そこそこの両親が授かった子ども育てていきますが、それは未熟な中で大変な仕事であった事と思います。
母親であれば、我が子に対して良かれという思いであっても、コントロールを手放すことが大事ですね。
いくつになっても子どもであることは変わりませんが、あなたの所有物ではないのですから。
親が立派で頑張っているほど子どもは苦しくて、悲しくて、怒られて・・・でも、「ごめんなさい、ごめんなさい。」と謝ってでもその期待に応えたくて大好きで、愛されたくて・・・。その親自身の頑張りにも、親自身が育てられた過程の中で、きっとその理由があったはずです。
瞑想カウンセリングでは、そのことを内観・洞察すると、気づきが起こり、良い悪いでなくてそれを受け入れて統合していきます。そうして、時間をかけて自分を癒し、自分自身が変化することで宇宙意識が広がり次元が上昇していけます。
多くの人は幼少期の心の傷を持っているものです、そのことで思考や囚われが起こってさまざまな現象を引き起こしていきます。
できたらゆっくりと、自然の中で人生を振り返るリトリートの旅に出てみられませんか。
それはカウンセリングが先でも、2日間の瞑想体験が先でもどちらでも良いと思います。
心と体と魂は三位一体です。
それがバラバラなのは、何かから逃げている現状なのかもしれません。

昔の女性は、役割の中で大変な状況を背負っていました。ほんの少し前までです。
この丹波地域も山々の花が美しいこの季節に「花折れ」という行事がありました。
祖母がしていましたことを思い出します。
民俗学の五来重先生の著書に、その行事は野山で摘んできた花を持って、嫁が実家の仏壇やお墓にお参りする風習があったと記されています。
そう言えば、義母がよく卯月の墓参りと言っていました。
それと同時に女性は家事から解放されて、実家や野山で遊ぶ「女の休日」であるとされていたそうです。似た風習が全国にあるのではないでしょうか。
また、男性は野山で摘んだ花を、女性に贈る日でもあったとされて、野山に咲く花を愛でて、豊作を願う日でもあったとされています。どの時代も豊かさを自然の中で願ったのですね。

長々と綴りましたが、この世に産まれ落としてくれた母を思う日でありましたでしょうか。
では良い1日をお過ごしくださいね。


感謝合掌 千照  

ミル・テラスカウンセリングルーム代表 金子ちあき

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する