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二人目の出産と赤ちゃん返り

こんにちは、妻です(^^)/
先日、兄弟構成の話をしましたが、今日は助産師視点で。

今は「自分の子どもが、初めて触れる赤ちゃん」という方も少なくありません。
なので、初産婦さんには育児の説明などには時間をかけています。
説明して、実際に見てもらって、見守りながら自分でやってもらって、一人でやってもらいながら困ったらすぐに声をかけてもらえる環境を整える・・・を入院中に繰り返し繰り返して行います。

赤ちゃんのお世話は、昼夜の概念のない赤ちゃんのペースに合わせるので、24時間いつでも対応でケアします。

経産婦さんになると、一度赤ちゃんからの育児をされているので「わかります~」という場合には、そのあたりの時間は省かれます。

しかしですね。
私が次男を出産したとき、新生児のお世話で戸惑ったこともあったんです。
それは、

新生児ってちいさい!!!!!小さくて怖い!!!!!!ってこと。
助産師で、病院勤務で仕事で何年も新生児のお世話をしてきたのに、です(>_<)。

確かに少なくとも一度は「新生児のお世話をしてきた」けど。
脳内で子ども=今の上の子って変換されているんですよ。

上の子と比較して、恐ろしく小さいんですよ。
上の子の育児に必死すぎて、上の子が新生児だったときのことなんて、記憶のはるか彼方・・・忘却してます。
頭ではわかっているけど、感覚的に怖いんですよね。・・・すぐ慣れるんでえすけども。
伝わりますかね。伝われ~!

なので、経産婦さんは一回やってるから大丈夫ですよね~っていうのは後輩指導ではNGですと話しています(案外やりがち)。
お話をする中で、「わかってます~」という部分だけ、省きます。

そして、出産でおうちに残してきた上の子が心配で、上の子とこんなに長く離れたこともないから、自分が寂しくなってしまう。
これも、あるあるです。退院の時に上の子と再会して、涙ぐんでしまう方も少なくありません。

「上のお子さんに会えなくて寂しいですよね~」「そうなんです~」と話をしながら二人で泣いちゃうこともあります。
私は思い出し泣きともらい泣き・・。

そして、あまり質問されないけど悩んでいることとしては、退院後の上の子との接し方。
「赤ちゃん返りされたらどうしよう」です。
こちらから質問すると、実に多くの経産婦さんが悩んでいました。

上の子は、赤ちゃんという新しい家族の誕生を、心待ちにしています。
ですが、お母さんをとられたと思ってしまうことがその原因のひとつであるようです。

お母さんが赤ちゃんのお世話をするのと、自分を嫌いになったというのはイコールではありませんが、そういう風に勘違いしてしまうんですね。
お母さんをとられた。
お母さんは私のことがどうでも良くなったんだ。
そういう気持ちになりやすい状況にある、ということです。

経産婦さんには、
・上のお子さんはお母さんと離れて寂しいし、会えないのを我慢している
→お母さんも入院中は上の子のことを考えて、会えなくて寂しかったことを伝える。寂しかったけど二人とも頑張ったよねって共感してあげましょう。

・上の子は「お母さんをとられた」不安があるので、「お母さんは自分にもちゃんと関心を持ってくれている」と実感できるようにしてあげましょう。
→上の子と二人だけの時間どこかで設けるようにする、言葉として大事に思っていることを伝えるナド

・上の子は、お母さんを取り上げる存在ではないとわかれば、率先してお兄ちゃん・お姉ちゃんになりますよ

といったことをお伝えします。

私もこういうことを知っていたから、長男には好き好き大好きと言っていました。
「もう、次男くん泣いてるから、オレのことはいいから!次男くんのお世話して!!」
と言われていました(笑)。
なので、「ありがとね~」といって、心置きなく?次男のお世話(笑)。

もちろん、これだけやっていれば良いと言うわけでもなく、長男の気質もあったのだとは思います。

しかし、ポイントとしてはあると思います。
お母さんに愛されていると実感できるようにしてあげること。
上の子が頑張っていることを伝えてあげること。

上の子が大きくなってきたら、もちろん年下の子にどうするべきか教えてあげる必要もありますが、赤ちゃんが来てすぐではなくて良いと私は思います。

新生児と自分だけなら、経験もあるからそれは初産婦さんよりもスムーズでしょう。しかし、経産婦さんは、上の子と新生児のいる生活のスタートなのですね。
子どもふたりを育てながら、様々なタスクをこなしていく必要があるので、そこが頑張りどころではないでしょうか。
上の子の時と同じようにできないことも沢山あります。

それで良いと思います。
初産婦さんも経産婦さんも、みなさんきっと今できる精一杯をやっています。

今は私は病院内でのケアをしていますが、いずれはもっと退院後の育児のサポートできたらなあと思います。
(チケット作れという話(^^;))

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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