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実際どうなの!?リアルな…

これはnoteに書いて一番読まれたものなのですが…
最近は時期的にも進路のことなどで相談にくる親御さんも増えてきたので、子供たちに何か響くものがあればと思って、こちらでも配信しようと思います。

読んだことがある方はすいません。
そして4000文字を超えるので長めです。暇な時にお付き合いください!

さて…

沢山お金もらって、大きな家に住んでて、好きな車に乗って…

みんなが目指してたり、夢見てるスポーツ選手はどんなイメージですか!?
そこは一人一人思い描いてるものがあると思います。

フットサル選手は果たして夢はあるのか!?
そんな話をしていきたいと思います。

はっきり言います!

フットサル選手になれて良かったと思っています。

もちろん、大変なことはありました。
でも今の自分を形成しているのも、育ててくれたのもこの世界であると思っています。何度も言っていますが、魅力あるスポーツだと信じています。そうでなければ、長年続けられるわけないですし、今の選手達もそういう想いを持ってやっています。

好きでやってきたことの延長であり
究極の趣味

なんてことも言われますし、言ったこともあります。でも好きなことを続けられるだけで素晴らしいことですし、立派なことだと思います。

自分のことだとわからなかったですが、今だからこそそう思います。それは自分のことがすごいとかではなく、自分より長くプレーしている選手も、これからそうなるであろう選手も、長年日本代表で活躍している選手も…プレーも志も本当に尊敬できる選手が沢山いるからです。

もちろん選手には必ず訪れるものですが、自分は最後は続ける選択を選ばなかった選手です。もちろん続ける選択の方が楽だったから辞める選択をせずにズルズル続けてきたという部分もあると思います。それはこの世界にいることを手放したくないからです。
自分の気持ち次第ではまだ続けることができた!ということです。

しかし、最後はそれが逆転したわけではないですが、なりふり構わず、しがみついてでもという気持ちにはなれなかったようです。身体的にというよりは精神的な疲弊はありました。

それでも長年、好きなことを続けられてきたことにはもちろん理由があるということです。

夢とは…
フットサル選手になること。
これがボールを蹴っている子供たちの夢の選択肢の1つになってほしいという想いはずっと持ってきました。
でも夢の選択肢とは?という話になります。

簡単に言えば職業です。仕事です。
実際に今は職業でもありますが、魅力があるかどうかという話になるとそれぞれの価値観で変わってくると思います。だからその魅力を大きくする作業が必要です。
今回はその魅力を少しでも伝えること、そしてその魅力をこれからも大きくしていきたいという想いが伝われば嬉しいです。そしてさらにその協力をしてくれる人を少しでも増やしていければ理想です。

以前までの投稿で話してきました。
フットサル選手の大半は他の仕事もかけ持ちしています。イメージ的にはなでしこリーグ、J2~J3リーグと言えばわかりやすいですか?

チームから対価をもらえる人はプレーに専念する環境を選んで生計を立ててる選手もいます。
もらいながらも他の仕事をしている選手もいます。
生活的には余裕ではないけど、とにかく自身の向上に時間とお金をかけて日本代表に登り詰めている選手も知っています。

なので自分自身がどこに魅力を感じるかで夢の大きさや価値そのものも変わってきます。

初めて日本代表として国内で親善マッチに出たときは本当に感動しましたし、夢の1つが叶ったような気持ちでした。

大事なことはどこを目指しててどうなりたいのか!?だと思っています。

お金がほしいのか、国を背負って海外のチームと戦いたいのか、華やかな舞台でプレーしたいのか、ボールを蹴ることを生業にしたいのか…

子供の時に育った環境や背景も影響あるとは思います。
例え話になりますが、家庭環境から親を楽させてあげたいっていうことを子供のときから考えて来た選手を見たことがあります。
正直、そういう選手の覚悟というか、ハングリー精神はすごいです。当然、周りは敵わないなって感じることも実際ありました。
まさに海外の選手はそういう部分で違いを感じます。

それはスポーツに限らず言えることですが…
明確に、自分はこうなりたい!というイメージを持っていてそれを目指す理由も持ってて、逃げ出したくなるときもそれを思い出せるくらい自分を奮い立たせることができる人は何をやったとしても『ある程度』のところまでいくと思います。

その『ある程度』のところに環境という条件が揃ってきたら可能性は広がります。
良いコーチに出会えるか、良いチームに入れるか、互いに高め合える仲間がいるか…
それは住んでいる地域、それこそ良い年代に生まれたかなど、少し運に左右されるものもあります。

そしてそれは大人になってプロの世界に入っても同じことが言えると思います。運と縁とタイミング、これは実力以外に切り離せないことなのかもしれません。

もちろん人間には欲があるので欲しいものは沢山ありますし、お金もあるに越したことはありません。

でも夢の価値は自分の物差しで考えることであり、人に言われることではありません。
自分はワールドカップには出たことはありません。
それでも運良く、リーグの得点王になりました。日本代表として何度も海外にも行かせていただきました。あの華やかなFリーグ開幕の瞬間にもピッチに立ちました。全日本選手権で優勝して日本一も経験できました。そして自分の子供と選手入場ができました。

もちろん最初から想い描いてきたものではないので後付けの部分もありますが、夢を叶えたというよりは沢山の良い想いをさせていただいてきました。

ラストのホームゲームでは家族から花束をいただけたことは幸せでした。

運と縁とタイミング…
良い部分も悪い部分も沢山見て感じてきましたが、少なくとも沢山の方に支えていただきました。

チームも選手もそれぞれの環境や立場も違いますが…

スポンサー様から様々な支援がありました。
試合に勝てば勝利給がもらえ、得点王のときもボーナスがありました。代表に行けばお金も多少もらえます。イベントをかねて色々なところへ旅行に行かせていただくこともありました。
ウェアやシューズのサポートもずっとありました。
常識の範囲であれば、好きなものは好きなだけいただけます!選手の間、購入したことは一度もありません。
住む場所を提供してもらうときもありました。
お店に行けば食事やカフェの提供、髪のカットやカラーまでしていただいてきました。
常に身体のメンテナンスができる場所もありました。
毎日必要な寝具やプロテインやサプリメントも、本当に細部に有り難いサポートがありました。
まだまだ書き切れない、沢山の支援やサポートをしていただきました。
ファンやサポーターの方々からも毎試合のように素敵なプレゼントをいただいてきました。もちろん試合を観にきていただいてる時点で大変有り難く思っていたことも伝えさせてくださいね。

もちろん、このようにある程度の衣食住が提供され、対価や物品があったから良かったと言ってるわけではないです。有り難いことに少しでも選手として専念できる環境を整えていただいた方々がいました。

それでもですよ?今ではそれがなくなったものが当然あるわけですから選手というボーナスタイムは本当に夢のような時間だったというのは少しは伝わったでしょうか!?

それはもちろん全ての選手に与えられるものでもありません。勝ち取ったと言う方もいると思いますが、本当にたまたま運が良く、縁があり、タイミング良く、ずっと支えていただいてきました。

今だからこそはっきり言えます。
選手として生きてこれたことは幸せでした。

想いがあれば…
先程も言いましたが、子供のときから想い描いてきたものではありません。それでも目の前のことに1つずつ向き合い、紆余曲折あり、今があります。
想いを持ってやってきました。努力もしてきたつもりです。それでも届かなかったものも沢山あります。

まだまだマイナースポーツです。
それを受け入れた上で想いを持ってアクションを起こせばある意味達成できることは多くあるとも思います。

もしかしたら仕事をしながらではないと生計を立てれないかもしれませんが、でも逆に仕事を選べる自由もあります。
仕事をしながらプレーをしていくことで引退したあとの不安も緩和できるから安心してプレーできるのかもしれません。
もしかしたらそういう苦労を今後のメリットと考えている選手も沢山いるかと思います。

全ては考え方次第になってしまうかもしれませんが、引退したら何もありません。っていう方がよっぽど恐いです。
これはあくまでも個人的な見解です。

そんな不安は一切ないくらいに、贅沢しなければ一生暮らしていけるような額を選手生活にもらえたらいいのかもしれません。でもそれもどこの世界でも一握りの選手だけです。

どの世界でどうなりたいか!
どこにどういう価値を感じているか!

夢の基準は全て自分の物差しだと思っています。

大変な世界です。でも苦労してるからこそ、本気でやっているからこそ輝ける瞬間があると思います。

まずは選手達を応援すること。
日本代表が強く人気が出ることを信じること。

選手達の背景を知っているからこそ本当に応援しています。

フットサルは選手に魅力あるスポーツです。

皆さんも是非、Fリーグを観にきてください!

1度、とりあえず1度だけでいいです!
観ていただいたら何言われても仕方ないと思っています。でも面白いと思います!

今回も最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

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