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moani の窓

~あなたの空間に心地よい風を~こんにちは、plainsailing 店を経営するmoani(モアニ)です。moaniとは、ハワイ語で(香りを運んでくる)そよ風や穏やかな風をあらわします。 

《moani の旅日記》[糸魚川 前編]
 夏になると新潟県の糸魚川市に日帰旅行に行ったことを思い出します。
数年前の事となりますが、NHKの番組である特集をしていました。そこでは、新潟県の糸魚川にある遺跡から、国産の翡翠の装飾品が出土されたという事、その翡翠は光を内部に通して光るという説明がされていました。
 「え?どいうこと?」
映像をみていると、石はクリアではないのに、後ろからライトを当てると光を通して輝いているのでした。
驚きと同時に、実際に見てみたい!という好奇心がでてきました。こうなったら行くしかない!直感的に感じて、糸魚川行きの日帰り旅行の計画を立てたのです。

 新潟県糸魚川市には東京からJR北陸新幹線で行く事ができます。糸魚川駅に着くと平日だったという事もあったのか降りたのはmoaniと小学生らしき少年だけ(少年は1人できていました)。何となく不安…
でもここまで来たのでとにかく翡翠を見に行こうと思い、翡翠が展示されているという『フォッサマグナニュージアム』に行くためにバスに乗り込みました。少年もバスに乗車、目的地はどうやら一緒。

『フォッサマグナミュージアム』
フォッサマグナとは日本列島が誕生した時の大地の裂け目を表します。ミュージアムに入るとすぐにお目当ての翡翠とご対面できました。大きな巨大な石から、マガ玉の形に加工されたものまで様々な形の翡翠達。
「おお!」見知らぬ少年と一緒に感動…目がキラキラしたいました。
大昔、地震や火山等が多くあったこの地で地殻変動が何度も起きて、翡翠鉱石ができるようになりました。戦前の歴史では、翡翠は鉱石の状態で中国等から輸入されており、装飾品として加工されたのは日本についてからとされていました。翡翠は日本では採れないとされていたのです。
しかし、戦後になり、様々な言伝や、受け継がれてきたお話等を読み解いた考古学博士が、国産の翡翠が糸魚川周辺の地域に存在するのでは?と推測し、糸魚川の地で巨大な翡翠の石を見つけたのです。
実際にミュージアムに足を運ぶと、日本大陸がどうやってできたのか、天然石は地面の中でどうやってできるのかなどが、映像等で説明されていてとても楽しいです。翡翠以外の鉱物の展示もされているので、天然石好きさんにはたまらない場所となると思います。

『長者ヶ原考古館』
フォッサマグナミュージアム近くに長者ヶ原遺跡があり、『長者ヶ原考古館』があります。こちらも行ってみたかったので、博物館は2時間程で後にしました。(鉱物好き少年とはここでお別れ)
博物館とは違った、こじんまりとしたただずまい…扉を開けるのに勇気がいりましたが、開けてみる…カラカラ。

長者ヶ原は縄文時代に翡翠の装飾品を作っていた村があった場所です。遺跡からは沢山の翡翠の宝飾が出土されています。考古館には、実際の装飾品が沢山置いてあり、実際にライトをあててみたり、触ってみる事もできました。
宝飾品だけでなく、当時生活を支えていたであろう道具や土器等が置かれていました。麻でできた服等もあり、羽織ってみたりして。最初の緊張は何処へやら、縄文時代にタイムスリップした気分を満喫できました。
奥の部屋には埋蔵品がたくさん置かれている貯蔵庫のような場所があり、たくさんの土器が置いてありました。
「掘ったら掘ったでけでてくるので今は掘っていないんですよ」
案内してくれた館長さんが言ってました。館長さんが自ら掘っているのね。既にみたことない位の数の縄文土器が置いてあるのに、まだまだ、遺跡に眠っている土器があるのか…唖然。

割と最近ですが、NHKの『ブラタモリ』という番組で糸魚川が紹介されていました。その時に、長者ケ原遺跡を訪れていたタモリさんが、一言。
「まるで、私達の他に人がいないみたいに感じますね」
そうそう!その感覚解ります!画面の前で大きく頷いてしまいました。私もその感覚を遺跡の近くで感じました。誰もいない訳ではないのに、誰もいなくなってしまったような感覚。過去と現在を交差するような時空を越えてしまったような…不思議な気持ち。言葉で説明するのは難しくて、あくまで自分の感想だと思っていただけたらと思いますが、とにかく長者ケ原遺跡では不思議な感覚を味わいました。
縄文時代の歴史等に興味がある方等はぜひ行ってみてほしい場所です。

長くなってしまいました。翡翠を巡る、糸魚川旅行はまだまだ続きますが今回はこの辺で終わりにしますね。

最後までお読みいただきありがとうございます。


〇東急目黒線 不動前駅下車 『FUDGE』 gyallery &cafeにて、お店の壁をお借りして作品展示を行います。
 期間 9月24日から10月14日まで
ハロウインだけでなく、ちょっと早いけどクリスマスの雰囲気を感じられるような、少し大きめの作品を制作していこうと計画中です。ぜひぜひ、遊びにきてください。

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