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Moonbow Works|Apple AirPods Proは実はMixに向いている?!

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それでは本編に移りたいと思います

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Apple製品、特にiPhoneはここ最近でトップクラス、もっとも多くの人が使用している音楽再生機だと思います。

つまりAppleのイヤホンである、このAirPods Proは世界中に置いても最も使われている音楽再生機器なのではないでしょうか?

世界基準でのリファレンスとなっている再生機器でカッコよく聞ければもうそれは誰もが認める音源だとおもいます。

(それをいうならAirpodsじゃないかとか、iPhoneとかについてくる純正有線イヤホンだろとか言う意見もあると思いますがカナル式の方がしっかり音の選別ができますので、今回はAirPods Proとさせてください笑)


というわけでミックス時にAirPods Proでモニターする方法です。

source elements社のsource nexusというプラグインを使用します。
https://www.source-elements.com/products/source-nexus/

めちゃくちゃ便利です。

スタジオ等でProtools HD環境だとProtools起動時にはインターフェイスをProtoolsに取られてるので、他ソフトの音はMac本体のスピーカーや3.5mmミニジャックから出すとかしかなくなるとおもいます。

たまにスタジオでSSLやNeveのextにMacって書いてあるスタジオあったりしますが、気が利いていて天才って感じで感激の嵐です笑

ですがリファレンス音源聞くときに、その音がMac本体のスピーカーや3.5mmミニジャックから取られてるものを聞くのは違和感を覚えませんか?

1番いいのはProtoolsと同じインターフェイスから音を出すべきだと思います。同じ環境で聞いてのリファレンス音源だと思うので。


ということでource nexusだとそれができます。



話はとても簡単でインストールしますと、source nexusというプラグインがDLできるのでそれをDAWトラック上にインサートします。

「send」か「receive」か選べるので、やりたい方を選択いただければと思います。
大抵のやりたいことはreceiveになります。

あとはMacの環境設定のサウンドアウトのとこにsource nexusがあるので、それを選択するとsource nexusをインサートしたポイントにMacの音が流れ込みます。

YoutubeでもAppleMusicでもなんでもPTトラック上からモニターすることが可能になります。


Nugen VisualizerとかMastercheckとかも既存媒体に対して使用できるので、より高度な意味でリファレンス音源が活用できるかと思います。



上記のような用途であればBasicで十分です。



1点大きな注意事項があります。

理由はわからないのですが、source nexusインストールすると1回Protoolsが立ち上がらなくなるんですよね。ほんとなんでだろ。。。

プラグインのロード中にFatal errorというのが出続けます。DLした場所が悪いのかしら。


解決方法は

インストール後まず再起動して

1.Plug-Insフォルダ内のプラグインを大幅に減らす(source nexusも含めて)

2.そうすると無事起動する

3.その後Protoolsを落としてPlug-Insフォルダへ、逃したプラグインを復帰させる

という手順で無事立ち上がるようになります。

3を複数回に分けて2.3を繰り返さなきゃいけないときもあります。一回でいける場合もあるんですけどねぇ。。。

Mac OSやProtoolsのバージョンが違う場合で症状出たので、絶対なるんではないかと思います。。。

とりあえず急いでる時にはインストールしないことをお勧めします!


そして本題、MixをAirPods Proでモニターする方法ですがとても簡単です。


source nexusをマスターに挿します。

sendモードにします。

MacとAirPods proペアリングします。



Loopbackも使います。仮想ミキサーとかで調べてもらうとMac上に仮想でミキサーを作ることのできるアプリとかが無料or安めのが有りますので是非探してみてください。


上記を使ってLoopbackを使い、source nexusをAirPods proにルーティング組してください。

するとProtoolsの音がAirPods Proから聞こえるようになります。


サウンドは個人の好みなのでどうこう言うつもりはありませんが、ミックス時に使うとどうもレイテンシー(捜査してる画面と聞こえている音の遅延のことです)が気になるのでミックスチェックの時に使うようにしています。

帰省した時とかちょっとしたミックス替えの際には重宝しています。

もちろん他のBluetoothイヤホンでも同じことができます。Bluetoothスピーカーも鳴らせるから完全ノンワイヤリングミックスも可能!(レイテンシーのこととか考えるとそれはいいかなぁという気はします、、、笑)





私は今まで上記の方法、source nexus basic($125)でこの環境作ってましたが、source nexus pro($295)なら単体で同様のことができます。

そもそもsend先が選べるようになって、そこにAirPods Proが出てます。
どっちがいいのかはわかりませんがお好きな方を使っていただければと思います。


ちなみにiPhoneでペアリングして音聞くのとMacでペアリングして聞くのとで音は違います。

世界の人が聞いてるのはiPhoneでペアリングした音になるわけですから1番はiPhoneにどうにかこうにか繋いでiPhoneのスピーカーとかiPhoneに接続したイヤホンやらスピーカーやらで聞けるシステムが簡単に組めるとめちゃくちゃいいんですけどね、、、、


そうなるとよもやこの話はなんやねんっていう話にはなりますが、多少の違いはあれど、スタジオでもBluetoothイヤホンでもミックスした音が聞こえるってのが単純に結構いいのです。あとなんかテンション上がります。

再生しながらウロウロコーヒー継ぎ足したりケータリング食べたりもできるし、みんなでミックスチェックしてるときにも部屋の後ろのほうでノイズキャンセリングオンにしてイヤホンサウンド聴けたりしてとても良きです。



この方法を応用しますとミックスをMac本体のスピーカーから鳴らしたり、HDMIでつないでいるTVから鳴らしたりできます。コンシューマー環境のチェックのときに便利ですね。


最初の回はこんな感じにしておきます。
長々と書いてしまったのでいくつかに分けた方がいいかなぁとも思ったりします。。。

試行錯誤していくので良ければ今後とも除いていただければと思います。
引き続きよろしくお願いします。

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