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書いた文章が幼い印象になってしまうときの攻略法(2021/02/06)

こんにちは!


生きる力と国語力を育むオンラインスクール
GRIT TREEの
白木 彩子です。






節分はとっくに過ぎましたが(笑)
みなさんは
「豆まき」をしましたか?


わが家は娘と二人で
豆まき大会。




自分の中の
やっつけたい鬼をイメージしながら
豆をまきました。


ちなみにわたしは
「忘れんぼおに」と
「怒りんぼおに」と
「夜ふかしおに」
3つもある(笑)


娘は
「時間どろぼうおに」と
「ぷんぷんおに」と
「ねぼすけおに」。




どうにかこの鬼たちをやっつけて
気持ちよく毎日過ごしたいものです。


自分の弱いところに
意識を向けることで
自分への戒めになりますね。


******************


さて
今日は悩む人が多い
文章を書くことについて。




学校などで
作文や小論文を書く機会があると思います。



低学年は
「書きたい」
という思いがあって
書けるだけで
素晴らしい!

まだ練習段階ですからね。





ただ高学年になっても
書いた文章が幼く感じられるようだと
ちょっともったいない。




文章が幼くなってしまう理由は
いくつかあります。



1つ目は
言葉の選択。



「おかあさん」
「おじいさん」
「ごはん」
「お金持ち」
「お勉強」
「選ぶ」



など日常の会話で使われるような言葉は
カジュアル言葉とも言われます。


もちろん
家族や友達と話すときに使うのは
こちらでも問題ありません。



しかし
作文や小論文を書くときに
カジュアル言葉を使ってしまうと
とても幼い印象になってしまいます。



服装にも
カジュアルと
フォーマルがあるように


作文のような
きちっとした文章を書くときには
フォーマルな言葉を使うと
かっこよくなります。



たとえば、さっきの例ですと
「お母さん」→「母」
「おじいさん」→「高齢者」
「ごはん」→「食事」
「お金持ち」→「富裕層」
「お勉強」→「学習(活動)」
「選ぶ」→「選択する」


このように
言葉を変換するだけで
ぐっと大人っぽい印象に変わります。







2つ目の理由は
主語の表現の仕方。


「わたしは~」
を多用していると
なんとなく幼い印象に。


「わたしの感じ方」という
主観を述べているからです。



日常作文を書く場合には主観でよいのですが
小論文を書く場合には
中立性や客観性が求められます。


「わたしは」のかわりに
物事を主語にすると
客観的に書くことができます。


また
「かわいそう」といった
主観的な表現のかわりに
事実を挙げて書くもの
こつです。








3つ目の理由は
接続語の上手な活用です。



メリハリのない文章は
読み手にとって
読みづらいものです。


接続語は文と文を
・対比したり
・言い換えたり
・因果関係を示したり
するために使います。



たとえば
「しかし」「けれど」「一方」「それに対して」
などを使うことで

その次にくる文章は
対立(対比)したものだな
とわかります。





「たとえば」と来れば
具体的な例を挙げるし
「つまり」と来れば
より抽象的な文章が来る。

これらは
言い換えているんですね。





「だから」と書いてあれば
その後に結果が来るし
「なぜなら」とあれば
その後は原因が来る。

これは因果関係。




接続語がきちんと使えることで
読み手に伝わりやすい
論理的な文書を書くことができます。






3つ理由を書いてきましたが
言葉を知らないと
使うことはできないんですよね。
語彙力の問題です。


でも普段の生活の中で
新しい言葉に出会っていくのって
そう簡単ではありません。

毎日日本語を使っていたとしても
日常会話は
だいたい同じ言葉の繰り返しなのです。





そこでおすすめしたいのが
新聞です。


新聞には
自分の興味のあることだけでなく
いろんなジャンルの記事が掲載されています。


毎日少し読むだけでも
新しい言葉を
インプットすることができます。




でも
学習を一番効果的にするのは
アウトプットすること。


そこで
さらにおすすめしたいのが
書き写しです。


書き写しは
書かれている文章を写すだけなので
自分で文章を考えるより
ずっとハードルが低く

文を書くのが苦手な人にも
練習したいと思っている人にも
ぴったりです。




新聞を購読していない人
どんな記事を選んだらいいかわからない人は



朝日小学生新聞
『天声こども語』書き写し講座
をつくりましたので
ぜひご活用ください。




国語は
算数や英語に比べて
成果が見えづらいため
軽視されがちですが


実は
全ての学習の土台となる
とても大事な教科です。



何か一つ続けられることを
試してみてくださいね。




今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。




それでは、また。

白木 彩子




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