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学校生活の中で自分の「好き」を生かし、自己肯定感を高められる機会(2020/10/13)

こんにちは!


生きる力と国語力を育むオンラインスクール
GRIT TREEの
白木 彩子です。




今朝は久しぶりに6時前に起きられました。
朝日がオレンジ色に輝いていて
なんだか夕日のようでびっくり。


でも、
とても力強くて
美しくて
今日もいい1日になるぞー!
と娘と声に出して
言ってみました。


******************


さて
先日運動会の話をしたときに、
少し特別活動の話もしましたね。



特別活動というのは
・学級会や係活動の学級活動
・委員会活動(児童会活動)
・クラブ活動
・学校行事

など
教科学習とは違った領域のこと。



・集団の一員としての自覚を深め
よりよい生活を築こうとする態度を養ったり
・自分をどう生かしていくかを考え
実践していく力をつけたり
・将来を見据えたキャリア教育をしたり


子どもたちの心情や
社会的スキルの成長を支える
大切な領域です。




特別活動の
特に学級活動(学級会や係活動)の部分は、
教科と違ってABCの評価はないし
やってもやらなくても
正直誰も見ていないし…



子どもたちってすぐにさぼっちゃうから(笑)
教師の継続的な種まきが重要で、
でもそれが教師にとっては
なかなかの負担で…


特活嫌いな先生も結構います。
いや、かなりいます(笑)



わたしは教員生活のほとんどの間を
特別活動の研究部に所属していて
よさを十分に知っているので
特活大好き!



まさに
教科に捉われず
自分で考え、判断し、行動する
「生きる力」を身につけられる領域だと
学級経営の要として力を入れていました。




だって
教科で輝かない子どもたちが
たくさん輝けるんだもの!


それぞれのよさが光り
「できた!」をたくさん実感できるのが
学級活動なのです。



だから、
わたしは特活が大好きでした。



今日は、そんな特別活動の学級活動の中から
係活動について。
↑ わかりにくいですね(笑)


*****************


わたしたち親の時代って
係決めのとき
「○○係は3人まで」とか、
人数が決まっていませんでしたか?


人数が多い人気の係は
じゃんけんで決める、
みたいな。


今もそんな先生もいますが…





わたしは
やりたい係をやらせていました。
だから人数の偏りも当然出る。


低学年のうちは
人数が多いと活動が難しくなります。


組織に所属している自覚もあまりないし
役割分担も上手にできません。
だから、他人任せになりがちで
人数が多くなるとやらない人が出てくる。


そのため
あんまり希望者が多い場合には
希望者一人ひとりからよく話を聞き取り
希望者みんなで話し合って


内容を整理して2つの係に分けたり
曜日で分けたりして
なんとかみんなが自分事として
活動できるように分担していました。



人数が先に決まっているなんて
ナンセンス。
話し合ってもいないのに
じゃんけんで決められるわけはない。
それじゃあ、仕事が続かない。



やりたくないことは
誰だってやりたくないのです。
ましてや係。
やらなくたって
別に誰も困らない。




逆に1人だと
人との関わりがないので成立しません。
でも、「1人しかいないからダメね」
ではその子の思いが台無しになってしまう。



どうにか成立できるように
よさをアピールさせたり
同じような趣旨の係と合体したり…
やっぱりここでも話し合い。


子どもの
「こんなことやってみたい!」
という思いを吸い上げることで
その後の係活動が盛り上げるのです。


******************


そもそも
わたしたちの子ども時代は
学級生活を豊かにするというより
当番と変わらない位置づけだった気がします。


今もそんな係が多くあるのが事実。
特活をよく知らない先生は
「やらなくてはいけない仕事」を
係でやらせたりします。




例えば体育係。
昔はよくありましたよね。
今もたまにありますが…涙



係活動のねらいは
学級生活を豊かにするために
子どもたちが関わり合いながら
創意工夫して活動すること。



自分の「好き」や「やってみたい」を
生かすことのできる活動です。



(低学年の場合はまだ工夫が難しいので
人の役に立つお仕事さがし
から始めますが)



もちろんその体育係が
体育の授業とは関係なく
自分たちの工夫をもって
クラスのみんなを楽しませる活動
クラスをよりよくする自主的な活動なら
それでよいのです。



でも
体育の用具の準備や
準備運動が仕事なのであれば
それは係活動とは言えません。



用具の準備と片付けは
基本的に全員でやるものだし
準備運動は
安全指導とともに教師がやるもの。



係活動は
先生に指示されてやらされるものではありません。
やらなくてはいけないものは
「当番」だから。




仕事でない分
困り感も出にくいので
係活動を継続させていくには
先生が常に意識を向けて
種まきをしておく必要があります。





先日お伝えした
家庭での環境づくりと一緒です。
学校でも「偶然」はあまり生まれません。



子どもたちも忙しくて
忘れてしまいますからね。
特に高学年なんて
委員会活動や
行事の実行委員なんかもあって
常に忙しい!




でも継続していくと
子どもたちは自分の輝ける場所で
活躍することができ
小さな成功体験を
たくさん積み重ねることができます。



「自分にもできるんだ」
「自分にも人を喜ばせることができるんだ」
という思いを強くもつことができます。



学習が苦手な子も
目立つのが苦手な子も
学級という小さな社会の中で
安心して輝けるのが学級活動。
特に係活動なのです。


******************


先生たちも
今年度は特に忙しいと思います。


学習指導要領が改訂になって
評価がずいぶん変わり
英語やプログラミングなど
新しいことがどんどん入ってきた上に


今年なんてコロナで校内消毒したり
今までと同じように行事もできないから
職員会議の提案資料をつくるのに
時間がかかったり…




事務的な作業ばかりに時間がとられていて
先生たちがやりたいと思うことが
できないのではないかなと心配です。



でも
子どもたちの心も疲れてしまっている
こんな時だからこそ
子どもたちの心を育てる特別活動が
大切にされるといいなと思います。





学校での係活動は
社会に出ると起業への一歩となります。
自分の得意を生かして
世の中をよくしていこうというものですから。



それを、お金をいただく仕事にするのが
起業ですよね。




ありがたいことに
娘のクラスの先生は
係活動が継続できるように
いろいろと工夫してくださっているようです。



「イラスト会社」として
ぬりえを作ったり
お誕生日の友だちに絵をプレゼントしたり
しているようです。



時には他の係の話も出てきます。
クラスが盛り上がっているんだなと感じます。



みんなが喜んでくれるのがうれしいから
と家に帰ってきてからも
一生懸命イラストをかいている様子を見ていると
わたしもうれしくなります。




娘は苦手なこともたくさんあります。
でも人はみんな
得意も不得意もあります。


苦手にチャレンジすることも大事ですが
得意なところで
輝ける場所を見つけてあげられるといいですよね。




どうかみなさんのクラスの
係活動が充実していて
お子さんが活躍していますように!



係活動でどんなことをがんばっているか
ぜひお子さんに聞いてみてくださいね。
おうちでは見られない一面が
見られるかもしれませんよ。




今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。



それでは、また。

白木 彩子


(このメルマガは、2020年10月に書いたものを、一部編集したものです。


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