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運動会って誰のため?

こんにちは!


生きる力と国語力を育むオンラインスクール
GRIT TREEの
白木 彩子です。




先日、娘の学校の
下校の旗振り当番に当たっていて
見守りへ行ってきました。


日本は学校によっては
保護者による下校の旗振りがないところもあるし
あっても年に数回というところが
多いかなと思いますが


子どもを一人にしてはいけない海外は
お迎えも事情も大変だろうなぁと
しみじみ。


最近は怖い事件も多いので
どちらがよいとも言い切れませんが。



海外で両親ともフルタイム勤務のご家庭は
下校のお迎えはどうしているのですか?
シッターさん?
それとも一旦お仕事を抜けてお迎え?
学童のようなものに預ける?
ふと疑問に思いました。


ぜひ海外のお迎え事情についても
みなさん教えてくださいね!

*****************

先日は長々と
6年生と運動会について
書き連ねましたが…


今日も運動会ネタが続きます(笑)
ぜひお付き合いください。




今日は
運動会って誰もためのものなんでしょうね
という話。


わたしは
運動会は子どもたちの成長のため
子どもたち自身のためにある
と思っています。


保護者が素晴らしい完成品を見て
優越感に浸ることが
目的ではないと。




子どもたちの心と体の成長が
一番大切だと思うのです。


でも、できることなら
完成品がよいですけどね。
それが子どもの心の成長にも繋がるから。


だから教師は
時には厳しい言葉をかけながら
子どもたちの気持ちを高め
「最高にかっこよくできた!」へ
もっていくのです。

*****************

昔2年生の担任をしていた時に、
子どもたちの主体性を一番に考えて


国語・生活の学習や
学年目標と絡めた
子どもたちがメインで考えた
「表現運動」を発表したら

保護者の方から不評だった
という年がありました。




子どもたちは
大満足だったんですけどね。





確かに
子どもたちがメインで考えたもので
しかも2年生という体の小ささ。
広い校庭の中では
見た目の派手さはありませんでした。



しかし、
それぞれが思いをもって
一生懸命考えた
素敵な振り付けでした。


グループで話し合って
何度も振り付けが変わったりして。
子どもたちは
ずっと試行錯誤を繰り返していました。
主体的で素晴らしい学習!!




でも、
保護者の方には伝わりづらかった。


保護者の方は
もっと派手なのや
ぴしっと全員が揃った動きを
期待していたのでしょうね。
ビデオに残すには
それが素敵に見えるでしょう。



それでも
子どもから当日までの過程を聞き
「本当に素晴らしかったです」
と言ってくださる保護者の方も
一定数はいました。


やらされている演技ではなく、
自分からいきいきと表現している演技。
子どもを主人公にして
見てくださったのですね。
うれしい瞬間でした。





子どもたちに考えさせる演技の方が
完成までに
ずっと時間がかかりますし


それぞれがどんな動きをしたいのかを
汲み取り把握しなければいけませんから
教師の負担は大きくなります。



それで不評だと
もうやりたくないよね~
って感じです。笑




でも
わたしたちから事前にもっと
子どもたちの思いや
教師の思いを
保護者の方に伝えておけばよかった!と
反省もしました。


「子どもが家で自分から話すだろう」
は間違いでした。
家で学校の話をしないお子さんも
たくさんいますから。
言わなきゃ伝わらないことは
たくさんあるものです。


子どもたちのがんばりを正しく伝えるために
もっとできたことがあったなと。
力不足を実感しました。

*****************

ところで
オリンピックというのは
一度のチャンスで結果を出さなければ
意味がありません。


いくらその時点で
世界一の記録をもっていても
その日その場所で一番の結果を出さなければ
金メダルはもらえません。


わたしもスポーツの世界に
長く身を置いていましたから
それはよくわかります。




だけど
運動会はオリンピックではありません。


「俺はオリンピックばりに
この運動会に賭けてるぜ!!」
というお子さんは、
運動会が輝く場所なのでしょう。


目標があったり
勝負したい相手がいたりするというのは
素晴らしいこと。
運動会の時期になると
目をきらきら輝かせる子も
たくさん見てきましたら
それは心から応援していますよ。




でも、
そうじゃない子もいますよね。
得意じゃないけど
精一杯参加している子。
こんな子も応援したい。


あんなにたくさんの人の前で
踊ったり走ったり…
大人になった今
それを真似しなさいと言われて
みなさんはできますか?
難しいですよね。



だから
ありったけの勇気を出して
校庭に立っている子どもたちって
本当に素晴らしい!
もうそれだけで、はなまるです。




親としては
欲が出てしまうものですけれどね。

うちの子は
もっとできるはずなのに!と。



でも、
あくまで子ども自身の成長に
フォーカスしてほしいなと思うのです。


他の誰かと比べるのではなく
1か月前の自分
去年の自分と比べて
成長を実感できる運動会にしてほしいな
と思います。



そして
子どもがそう思える言葉を
かけてあげてほしいなと思います。



オリンピック選手だって
「最大のライバルは昨日の自分」
と言っている人がよくいますよね。





運動会の後には
ぜひお子さまの思いを
聞いてあげてくださいね。


うれしかったこと
よくできたところ
うまくいかなくて悔しかったところ


たくさん出てくるのではないでしょうか。




ぜひ練習の過程も聞いて
今までがんばってきたことを
認めてあげてほしいと思います。


そして
うれしい思い、悔しい思いに
共感してあげてくださいね。


親子での対話は
子どもの心も知能も育てます。




一人でも多くの子どもたちが
自分は成長した!
と思える運動会になるといいなと
願っています。




(このメルマガは、2020年10月に書いたものを、一部編集したものです。

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