自己肯定感と国語力を育むオンラインスクール GRIT TREE

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

これからの時代に評価されていく「生きる力」

こんにちは!

生きる力と国語力を育むオンラインスクール
GRIT TREEの
白木 彩子です。




先日、娘の学校の懇談会がありました。
コロナの影響で
今年度初めての懇談会。


担任の先生のお顔もやっと拝見でき
ほっとしました。


先生の
学級をこうしていきたい
こんな子どもに育てていきたい
という思いが
よく伝わってくる懇談会でした。


まだ若い先生なのですが
今の先生たちって
本当にしっかりしています。


わたしが若い頃は
あんなに上手に話せていなかっただろうな(笑)
たくさんの保護者の方の前で話すって
緊張するんですよね…


*****************

さて、今年度から
学習指導要領が改訂になり
成績の観点もガラっと変わりました。


現場では数年前からすでに
「今回はかなり変わるぞ」と上からのお達しはあり
それに向けてカリキュラムをつくったり
授業の進め方などについて
研究を進めたりしてきましたが、


やはり実際に変わると
成績のつけ方に
混乱が起きているようです。


10年前の改訂のときは
成績の観点の変化はそこまで大きくなかったですが
それでも大変でした。


わたしの住む横浜市は2学期制なので
今回の懇談会で
あゆみの見方についての説明もありました。


そこで先生から出てきた言葉は
「今までより成績のつけ方は厳しくなります」
というもの。




観点が変わるときというのは
確かに先生が成績をつけるのも苦労するものです。
今回は、全教科が

〇知識・技能
〇思考・判断・表現
〇主体的に学習に取り組む態度

という3観点に、
かなり大きく変わりました。



特に国語なんて
「関心・意欲・態度」「話す・聞く」「書く」「読む」「言語」
の5観点だったのが
3観点に。


思考・判断・表現なんて
広い、広すぎる…
と、先生たちも泣きたい気持ちでしょう。。
元同僚からも嘆きが聞こえてきます。


*****************

この成績の観点からもわかるように
これからの時代に必要なのは
やはり生きる力。


自ら課題を見つけて
主体的に学びに向かい
自分の持っている知識や技能を活用して
それを自分自身で解決し
表現していく力が求められています。


しかし、それは
なかなか目には見えにくいものです。
テストだけで計れるものではありません。


子どもたち一人ひとりの実態を細やかに観察し
対話をしていかないと
本当のところはわからないものです。



観点の変更に対応していくことは
先生たちにとって
とても大変なことだと思いますが


先生たち自身の見方・考え方が
どう変化していってくれるか。
これにも期待したいところです。



「今までより成績のつけ方が厳しくなります」
これは、
確かに現場から出そうな声。
きっとほとんどの先生たちが感じている。


だけど、先生たちが
子どもたちをもっとよく見て
よさを引き出すきっかけとなってほしい
とわたしは思っています。



自分で考える力・生きる力
のある子は
成績が上がっていくということだし、
社会全体がそうなっていくべきと
国も考えているということ。


子どもたち一人ひとりを
もっとのばしていくチャンスともとれます。
夢中体験ができるお子さんは
評価されるようになるはずです。



ますます知識の詰め込みでは計れなくなる世の中。
お子さんの興味のあることから
主体的で創造的な学びが
広がっていくといいですね。

*****************

ちなみに…
学習指導要領というのは
約10年ごとに改定されるのですが、


改訂後すぐに次の改訂へ向けて動き出すので
約10年考えられて
やっと世の中に出てくるということ。


もうすでに2030年頃の
学習指導要領について
未来を予想しながら
いろんな専門家などを交えて
試行錯誤が始まっています。


そして、世の中に送り出すぎりぎりまで
何度も練り直され
満を持して登場します。


何かと批判を浴びやすい学校教育ですが

「予測不能な時代を
たくましく生き抜く子どもたちを育てたい」

この思いは、
みんな同じなのですね。


(2020年9月に書いた記事の一部を編集したものです。)

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する