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キノコのはなし③

おはようございます!
今日は不思議なキノコ「冬虫夏草」について

文字通り、
「冬は虫」で
「夏になると草」になる
不思議な生き物です。

「冬虫夏草」は
キノコの一種で、
コウモリガの幼虫に、
キノコの菌(バッカク菌)が寄生したものです。

冬の間は幼虫も菌糸も共に土の中で成長し、
春になると地面に頭を出した「冬虫」は菌によって完全に死にます。

死んだ虫の頭からは、
夏にかけてキノコが育ち「夏草」となるのです。

この「冬虫夏草」は標高3,000〜5,000mの高原地帯でしか育ちません。

そして一番採集できるのが夏至の頃です。

緩やかで
南向きの
日当たりのいい山地に自生し、
北向きの地では成長できないそうです。

それは太陽のエネルギーを浴びるほどもらいうけ、
「陰陽(自然界の全て)」のバランスをとって成長するためと言われています。

この様に限られた地域の
限られた時期でしか採れない貴重な生薬のため、
非常に高価であり、
しかも年々減少傾向にあるため、
その筋では金より高い値がついているとか・・・

今では「冬虫夏草の菌糸」を工場で大量培養も行われている様ですが、

その効果は実際に採れる「冬虫夏草」とは大きく異なる様です。

そして重要なその効果ですが、

身体を温め、
特に「肺」と「腎」に強く働きかけます。

中医学では
「肺」は「呼吸」だけでなく、
「免疫」「皮膚の機能」などにも関与していて、

「腎」は「水分調節」
「生殖→成長→老化」というヒトの一生に関わり、
「骨」「歯」「脳」「耳」「ホルモン」にも関与するとても重要な臓器です。

「肺腎両虚」といって、
寒くなると咳が止まらなくなる方
喘息がひどくなる方
病後に咳がなかなか治らない方
身体を動かさなくても汗が自然に出てしまう方
過労や加齢によって疲れやすい方
腰と膝がだるく力が入らない方
など

「冬虫夏草」は、
「腎」の機能を補い、
「肺」の機能を高める作用がある「生薬」です。

これからの「秋」の季節、
特に「肺」に影響を受ける方が多くなる時期に大活躍する「生薬」でもあります。

それでもやっぱり「キノコ」

「冬虫夏草」の作用はこれだけでは終わりません。

ここ最近の研究では「抗がん作用」をはじめ幅広い働きが期待されています。

①免疫調節作用
②がん増殖抑制作用
③心臓・血管系に対する作用
 不整脈・高血圧・心保護・脂質異常症などを改善

これら以外でも細かい作用をみてみると

タンパク尿・血尿を改善し腎臓を保護する作用
血糖値を下げる作用
薬物による急性肝障害を改善して肝臓を保護する作用
酸化を防ぐ作用
気管支を拡張して咳を鎮める作用
疲れにくくする作用

などなど

まだまだ研究段階でもある「冬虫夏草」には多くの期待が寄せられています。

そんな「冬虫夏草」を含んだ漢方薬の取り扱いもございますので、
氣になった方はお問合せください♪


「子どもたちの未来を守りたい」
 ファーマシー未来堂
 国際中医師 島田幸一 でした。

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