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「発熱」について

おはようございます。
毎日のように内陸の方ではゲリラ豪雨がすごいようですね。
海際に引っ越して来てからは夕立を経験することが少なくなりましたが、
小学生時代過ごした群馬では夏といったら「雷」「突然の雨」は当たり前だった様に記憶してます。
「ゲリラ豪雨」は、
日中の強烈な暑さによって急激に温められた空気が上昇氣流を生むことで、
積乱雲が急速に発達することによって局地的に雨を降らせる現象です。

ゲリラ豪雨が多い背景には、
日中の「高温」があります。
さらに「湿氣」も高いことによって熱中症リスクは格段に跳ね上がります。

そして「熱中症によって発熱」する方もいます。
それが現在流行っている「夏風邪による発熱と見分けがつかない。」と言われています。
これは中医学的には全く異なる「発熱」であり、対処法も異なります。

「熱中症による発熱」は、だいたいが体の「陰(=水分の様なイメージ)」の部分が不足したことで相対的な「陽」の更新による発熱であり「虚熱」である場合が多いです。
「虚熱」の特徴は「からだや手足の火照り」「寝汗」「午後から徐々に発熱」「発熱も40℃を超えるような高温とはならない」「倦怠感を伴う」「イライラしたり、夜興奮して眠れない」などといった症状が挙げられます

「風邪による発熱」は体力の有無でも異なりますが、多くの場合は「異物を排除しようという身体の防衛反応」によるもので、「実熱」と言われます。
「実熱」の特徴は「40℃を超える様な高温となりやすい」「眼が充血」「灼熱感」「疼痛」「舌が乾いたり黄色味を帯びる」「尿が濃く、臭う」などを伴うことが多いです。

しかし「感染症による発熱」も、長引けば「実熱」ではなく「虚熱」となっていきますので、きちんと勉強している中医師への相談をお勧めします。

そしてどちらもやっていけないのは「解熱鎮痛剤」による解熱です。

現在医療機関では解熱鎮痛剤「カロナール」が品不足となっている様ですが、
こういった中医学的な知識がないと、
「風邪」=「解熱剤」(←これしか対処法がないらしい)
の処方が必然的に増えております。

これから来るお盆休みもそうですが、
ゴールデンウィークや年末年始など、
医療機関の長期休みに入る前になると必ず増える
「とりあえず解熱鎮痛剤処方」。

これは処方を出す医者も問題ですが、
それよりもそれを欲しがる患者の方が問題かと思います。

特に現在子どもの医療費は無料(自治体によっては高校生まで)です。
そのため、連休前になると処方された解熱鎮痛剤について尋ねると

「念のため」

という保護者の多いこと。


「発熱」に対して「解熱」をするのは、
「実熱」であれば、身体がせっかく異物を排除するために上げた体温を下げてしまうので、症状も長引きます。そんな解熱鎮痛剤の濫用を続ければ最悪「サイトカインストーム」と呼ばれる免疫暴走を引き起こします。これは「新型コロナウイルス」による症状と思われている方も多いですが、約100年前に世界的に大流行した「スペイン風邪」の時にも、当時発売後に特許が切れて大量に生産が可能になった「アスピリン」が濫用されたために同様の「サイトカインストーム」を引き起こしたとされています。

歴史は繰り返す。

現在も「新型コロナウイルス」によって解熱鎮痛剤(特にカロナールはそれまでの3倍以上の生産を行なっているそうですが、それでも品不足という現実)が濫用されていることは容易に想像がつきます。

「虚熱」による発熱に対しても「解熱」はお勧めしません。
この場合はどうしても熱を下げなければいけない事情(娘の結婚式)などがあれば止めはしませんが、
それよりもやって欲しいのは「陰」を補うことで身体に潤いを与え、自然に熱が「取れていく」ことをお勧めします。

そういった場合に使われるのは
「白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)」です。
「石膏(せっこう)」という鉱物によって熱を冷まし潤いも与える。
「知母(ちも)」「粳米(こうべい)←お米です♪」によって潤いを補って虚熱を冷ます。
さらに
「人参」「甘草」によって氣を補う
と言った、漢方薬もあります。

現在、中国人の爆買いで日本の漢方薬が不足しているそうですが、
「白虎加人参湯」は今のところ品不足とはなっていない様です。

それよりも現在品薄となっている「熱中症」に対する漢方薬
「清暑益氣湯(せいしょえっきとう)」
について書こうと思ったら、話が逸れてしまいました。

長くなりましたのでまた次回♪

毎日のように「新型コロナ感染者」の新規感染者「過去最大更新!」
報道に飽き飽きしている毎日ですが、
皆さまどうお過ごしでしょう?

ファーマシー未来堂では、
いつもと変わらず通常営業で困った人の相談に真摯に対応させていただいております。
そのため、このところ相談者さんが増加傾向にあります。
できましたら事前に電話などで
「お名前」
「困っている症状」
「来局予定日時」
などを教えて頂けると幸いです。

出来るだけ様々な方のご相談をお聞きしてあげたいのですが、
限られた時間の中で、
儲けなど度外視して営業して来たため、
長時間の相談後に何も購入されないという方も増えてきて、
正直経営を圧迫されているのが現状です。

そのため、
基本的な相談料として初回1時間¥5,000(漢方相談、健康相談、その他)
漢方薬など¥5,000以上ご購入いただければ相談料は無料。
とさせていただきます。
二回目以降はその都度対応させていただきます♪

「新型コロナ商法」に乗っかって、
ワクチン接種に協力したり、
検査キットをバンバン売り捌けば、
薬局としてかなりの儲けとなりますが、
うちの薬局ではそう言ったポリシーに反する金儲けはしたくはありませんので、
ご理解とご協力のほど宜しくお願い致します。

「子どもたちの未来を守りたい」
 ファーマシー未来堂
 国際中医師 島田幸一 でした。

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