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「五行草」について(まとめ)

おはようございます。

この2日配信しました、
このところ急増している「皮膚疾患」に使える「五行草」について。

以下再掲
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今の時期は「湿邪」から、放置すると「熱」がこもって
「湿熱」の邪気として皮膚症状が現れている方が多いです。

そんな症状にとても良い生薬のご紹介。

和名:スベリヒユ(滑莧)
生薬名:ばしけん(馬歯莧)

地方によって様々な呼び名があり、
トンボグサ、チギリグサなどなど

そして「五行草(ごぎょうそう)」という名でも親しまれています。

この草の名の由来、
「五行」について

【陰陽五行説】
中医学のもとともなる古い哲学的思想で、
世の中の事象は「陰と陽」、「五行(木火土金水)」で現されているという考え方です。
この「五行」を代表する

「木」→木を擦ることで「火」を生み
「火」→燃えたあとに「土(灰)」ができる
「土」→土の中に「金(鉱物)」が生じ
「金」→鉱物や金属によって「水」が浄化される
「水」→水が草「木」を育む

という相生関係が成り立っているとされます。

そしてこの「木火土金水」に色を当てはめた「五色」というものがあります。

「木」=「青」
「火」=「赤」
「土」=「黄」
「金」=「白」
「水」=「黒」

そして「五行草」の名の由来としては、
葉は「青」、茎は「赤」、花は「黄色」、根は「白」、種は「黒」
と、この草だけで「五色」全てが揃っているためです。

中国ではさらに「長寿菜」とも呼ばれ親しまれているこの「五行草」ですが、
生薬としての効能は
「解熱、咳止め、止血、鎮痛、整腸、湿疹、虫刺され、皮膚炎、抗菌」
さらに「必須脂肪酸であるω−3」という栄養素が多く含まれ、
食用としても日本でも利用されています。

そんな素晴らしい草が生えているのはきっと特別な地域だけなのかと思いきや、
日当たりの良い場所ならどこにでも生えているような雑草です。
潮風にも強く、海辺などでもよく自生しています。
誰でも何気なく見かけているような雑草に、
このような効能があることに驚きですよね。

そして、現在特に相談の多い「皮膚疾患」として、
「湿熱」によって熱を帯び、赤く湿疹が広がっている方へ、
もちろん飲んでも効果がありますが、
水に溶かしてガーゼに染み込ませ、炎症が強い部分へ「湿布」として貼っていただくという利用方法もある面白い生薬です。

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再掲終了

昨日もステロイド使用後、
やめることによって生じる、
いわゆる「脱ステロイド」症状の方へおススメしました。

このように「ステロイド」によって難治性の皮膚疾患にまで発展してしまう方にも使える「五行草」。
症状がひどく、さらに熱を帯びている場合には「熱を覚ます生薬」も併用します。

台風が過ぎ去ると高気圧によって晴れが続き、
また暑さが戻ってくることも予想されます。
「かゆみ」でお困りの方、「熱中症」予防のため、
中医学を活用してみませんか?


「子どもたちの未来を守りたい」
 ファーマシー未来堂
 国際中医師 島田幸一 でした。

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