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【鳥爺寺子屋】(終)身近な危険編:放鳥は時間の長さではない!?

【鳥爺寺子屋】(終)身近な危険編:放鳥は時間の長さではない!?

いつもありがとうございます。鳥爺です。

「放鳥時間はどれくらですか?」

とAさんにお聞きすると、意外な答えが返ってきました。

「短いですよ。10分、いや5分かな!?」

「えっ!? 本当ですか?」と私。

「どうしても忙しいときは出さないときもありますね」

びっくりしました。
5分、10分、そして時間がないときは放鳥しないときもあるそうです。
でも鳥さんたち、皆優しい眼をして良い子です。

さらに突っ込んでお聞きしました。

「遅く帰ってきたり、放鳥しないと鳥さん怒らないですか?」

「怒ってます(笑)。だから最初は謝ります。
 そしてその子を見ながら、しっかり話掛けるんですよ。
 すると怒っていた眼が優しい眼に変わります。
 もし時間があれば、ちょっとだけ出してあげます。
 そのときは、テレビも見ないし、携帯も見ません。
 その子だけに集中するようにしています」

「へ〜そうなんですね」
と、受け答えしましたが、半信半疑でした。
このときは正直そんなことで、鳥さんが変わるのかなと思いました。

それから数日後、何気なく観たテレビ番組で驚いたことがありました。
その番組は20歳代の娘さんと、そのお母さんとの会話です。

母「あなたのお父さんは、仕事人間で朝は早いし、夜は遅くまで
  働いていたから、お父さんの思い出は少ないでしょ?」
と、娘に問いかけました。

お父さんは娘さんが小学生のときに、病気で急死されたそうです。
娘さんはお母さんの質問に、こう答えました。

娘「そんなことないよ。
  たしかにお父さんとどこかに行った思い出はない。
  だけど、お父さんが会うたびに、いつもギュッとハグしてくれた
  感触は、いまでも覚えているよ。
  私のことを愛していた、という思い出かな」

お父さんはどんなに忙しくても、愛していることを娘さんに伝えていたのでしょう。
幼かった娘さんは、そのことを鮮明に覚えていたと思います。

鳥の話ではありませんが、この会話を聞いた時、腑に落ちました。

「鳥は永遠の二歳児」と言われています。
Aさんも仕事が忙しくて、なかなか鳥さんたちと遊び時間がありませんでした。
しかし短い時間であっても、真剣に向き合っていたから、Aさんの愛情が鳥さんたちに伝わったのではないでしょうか。

私は留守番している鳥たちに対して、ある意味後ろめたい気持ちもあり、できるだけ長く放鳥していました。
放鳥するとすれば、どうしても「ながら放鳥」になります。
「ながら放鳥」の時間や回数は多ければ、あのハインリッヒの法則のように、「ヒヤリ、ハット」から重大事故に繋がっていくのかもしれません。

たしかに放鳥時間が長いことは悪いことではありません。
でも、「ながら放鳥」で鳥が事故に遭う危険が増えるのであれば、Aさんや娘さんのお父さんのように、時間が短くても真剣に向き合ってほしいと思います。

真剣に向き合っている時間は短いですが、このときに事故に遭う危険は極端に少なくなるでしょう。
しかも鳥たちからすれば、大好きな飼い主さんの愛情をいっぱいもらえるわけですから、きっと良い印象が残るのではないかと思います。

放鳥は時間が長ければいいのではなく、短くてもいいので大好きな飼い主さんと一緒にいることです。
そのことで身近な危険から鳥たちも守ることができます。

もちろん長く放鳥することに異論はありません。
しかし鳥さんをほったらかしにせず、鳥さんの動きをしっかり見守ってあげてくださいね。

公園で幼い子が遊んでいるそばで、見守っているお母さんのように。

身近な危険を防ぐには、私たちの意識も変えなくてはなりません。
この時期、鳥さんが迷子になると冬の寒さで危険が増します。
特に鳥さんが屋外に飛び出さないように、切にお願いします。

(終わり)

【鳥爺から重要なお知らせ】

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長文でしたが、最後までお読みいただきましてありがとうございます。

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