【鳥爺寺子屋】記憶より記録

いつもありがとうございます。鳥爺です。

先週（金曜日から日曜日）は大阪でバードライフアドバイザー
３級認定講座と愛鳥塾を開催しました。
このような時期にお越しいただきましたこと心から感謝申し上げます。
感染が拡大していますので、引き続きご留意なさってくださいね。

そういえば土曜日の愛鳥塾で「記憶より記録」という話がありました。

鳥さんとの暮らしの中で、重要なことは記録です。
例えばちょっと変な排泄物を見たらスマホで撮影するとか、
体重を測ったらノートなどに書き写すなど、ちょっとしたことでも
記録しておきたいですね。

エビングハウスの忘却曲線というのがあります。
人は20分後には42％忘れる、
１時間後には56％忘れる、
1日後には74％忘れるそうです。
科学的な見地から、忘れることを前提に日頃から記録する習慣を
つけたいですね。

さてここまでは人の話でした。
それでは鳥はどうでしょうか？

「トリは三歩歩けば忘れる」

なんてことを聞いたことがありませんか？
本当にそうでしょうか？

いろいろ調べると「トリ」は「鶏」を指しているようです。
私は鶏やチャボなどをお世話したことがありますが、
「三歩歩けば忘れる」なんて思ってもいませんでした。
いろいろなことを覚えているし、賢いと思っています。

ではインコ、オウムやフィンチ類はどうでしょうか！？

実は以前こんなことがありました。

CAP!池袋店や埼玉三芳店で一緒に汗を流した元スタッフのTさんが
10年ぶりに来店しました。
Tさんにとっても、鳥たちとは１０年ぶりの再会です。

１０年ぶりに会う鳥たちは、どんな反応するのかなと内心興味が
ありました。

「鳥たちに会ってきま〜す！！」

と言って、Tさんは鳥がいる中庭に向かいました。

それから30分くらい経過したところでTさんが戻ってきました。
会いに行くときとは明らかに違う表情です。
行くときには笑顔でしたが、戻ってきたときには笑顔ですが、
どう見ても苦笑いです。
よくよく見ると、Tさんの右手指には、２枚のバンドエイドが
巻かれていました。

「誰に咬まれたの？」

Tさんは
「アイちゃん（キエリボウシ）とウイリー（ルリコンゴウインコ）」
と言い、さらに
「覚えているのかな？？」
とつぶやきました。

そうなんです。
１０年前もTさんは、アイちゃんとウイリーに咬まれていました。

10年も経っているし、他にもお客様がいました。
お客様もアイちゃんとウイリーを触っていましたが、咬んだりしていません。

ということは１０年という長い月日が経っても、2羽の鳥は
Tさんのことをちゃんと覚えていたのです。

彼らの忘却曲線のレベルはとてもつもなく高いようですね。

さっき食べたものも忘れたり、人の名前を思い出せない私に、
その記憶力をお裾分けしてほしいです（苦笑）。

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