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【ベトナム占い体験記 叱られたい系の占い師好きにおすすめ(なのか?汗)】

前回の占い(サイゴンの母編、全2回)で、ちょっと味をしめた私は、懲りずに再び新たな占いスポットへと足を運ぶことに。前回の温厚な(ユルすぎる)雰囲気との極端なギャップにおののきつつも、またメルマガのネタができてしまったと、内心ほくそ笑むのであった・・。

【叱られたい系の占い師好きにおすすめ(なのか?汗)】
案内係の迎えの男性に連れられて向かったのは、ホーチミン市の空港があるタンビン区。
階下がフォー屋で、エレベーターで3階へ上がり、占いの館へ。
部屋に入るやいなや、占い師の女性に大声でどやされた。びっくりして、通訳さんに目をやると、彼女も占い師に圧倒された様子。
なんでもお祈りしてから敷居を跨げ、ということらしい。そんなに青筋立てんでも・・・(ブツブツ)。8畳くらいの部屋には、祭壇のような場所が2か所。線香2本に火をつけて3回お辞儀し、参拝せよとのことらしい。怖いので、言われた通りにする。一段落し、改めて正対した占い師は、40代前半(推定)。美人なんだけど、なんというか、顔が怖い。で、とにかく声がでかい。何につけても命令口調が威圧感プンプン。
ともあれ、占いが確かならと自分に言い聞かせ、いざ、占いに突入。
前回もそうだったが、細かい情報は聞かれない。今回も年齢だけ。質問すら聞かないどころか、占い師が逐一「訳せ!」と通訳さんをどやすので気が気でない。前回の、ざっくり通訳よりもマシなのか・・・?
占いに道具は使わず、言われるがままに出した手にボールペンで線をどんどん書き込まれる。手が疲れたなと、引っ込めようとすると怒鳴られる(ひえー)。前回と同様、引越しの相談については「いま住んでいる場所が悪い。引っ越したら運気が上がる。」とのこと。結論は案外早く出たなヨシヨシ、と安心していたら矢継ぎ早に言葉が飛んできた。「あなたの年齢から見ると、今年と来年は悪いわね。何をやっても実りがない。2年前からすべてうまくいってないでしょ(断定)。 結婚すればいいの。運気上がるわよ。そうね、自分よりもっと金持ちでステータスも高い男性が合うわ。」

【男に始まり男に終わる、男は悪魔!?】
じゃ、紹介してくれよと心の中で毒づいたところで占い師。「うまくいかないのは、男の悪魔が付いているせいね。(何かにとりつかれている気はこれっぽっちもないけど)」
聞けば、2年間ずっとその男の悪魔が私の人生を邪魔していて、そのせいで誰も好きになれないんだと(確かに最近、恋に落ちることはまったくない。それより仕事をどうにかしたいw)。悪魔を祓わないかぎり、仕事も恋愛も何もかもうまくいかないそうだ。ちなみにこの悪魔祓いの料金、日本円にすると8万円(無理!)!! 悪魔がついてるなんてあり得ない。私は勘が鋭い方なんだが、金額を聞いて余計に確信してしまった。
うう、金の匂いがプンプン・・・私の疑念を感じとったのか占い師いわく「人によって悪魔祓いの料金は違うから、最高30万円くらいになることもあるの。だから決して高いと思わないで(微妙..)それに悪魔祓いは3分足らずで終わるし、すべてが順調にまわりだすの(怪しい)」 そこからはもう、男の悪魔一点張り。とにかく悪魔祓い、をゴリ押しする占い師に、不覚にも2%ぐらい心を動かされた。占い師いわく「私はね、ベトナムの有名占い師12人のうちのひとり。田舎に寺も持っているの。すごく当たるのよ(自分で言うか!?)」 さらに興味を引くためなのか、占い師、「運命を変えるには体を変えること。人によって部位は違うんだけど、あなたの場合は”豊胸”ね。(自慢じゃないが、私は胸のサイズには満足している)」・・もうええわ。
占いが終わるころには、手は彼女が書いた意味不明ないたずら書き?にあふれ、アザのように紫に変色していた・・・。後から考えれば考えるほど、ある意味「人に恐怖を与える悪徳商売」に思えてきた。この占い師から感じるのは霊感ではなく、とてつもなく「圧」が上回っていた。確かに彼女には”見える”力が、少しはあるのかもしれない。しかしそれをよろしくない方に使っているのではないかな。もう来ることはないだろうなぁ。自分への勉強代と思いながら多めの心づけを渡して、その場を辞したのだった。

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