炭酸美容家 髙橋弘美|コスメ・美容・スキンケアを学ぶ

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手指消毒のアルコールスプレーから「コスメを読む」ってどういうこと?vol. 2

そもそもコスメって「薬機法」っていう法律で定義されているものなんです。法律っていうともう聞いただけで「よくわからない」ってなってしまうと思うんですけれど、法律で定められているからこそ取り扱いにはルールがあるんですよね。だからコスメを取り扱う人はこのルールを守らないとならないんです。


つまり、使う側である消費者はこの「ルール」に守られていると言えるのですが、それでもコスメにまつわる「トラブル」や「問題」「事件」などはいつの時代でも話題に事欠きません。これは、世の中の流行や社会的背景も大きく関係してくることです。


今はまさに「新型コロナウィルス」が猛威を奮うっています。そして「手指の消毒」に関して世界中で話題になっています。ところが、手指に使うものと、掃除(モノなどの除菌)に使うものの定義がごっちゃになって考えてしまう人も多く、あちらこちらでちょっとおかしな情報が氾濫しているのも事実。


またこの新型コロナウィルスの流れを受けて、手指消毒のアルコールスプレーが世界中で欠品していることから手指の消毒剤や、アルコールスプレー、アルコール除菌ジェルなどの手作りに走る人も多くいらっしゃいます。


しかし、実際にネット上にある手作り手指消毒のアルコールスプレーや除菌ジェル剤、ハンドサニタイザーについての作り方や、レシピ・情報はかなりいい加減なものが多いことが自らの調査でわかりました。


手作りする人の多くは、お店に行っても手指消毒スプレーや抗菌ジェル、除菌剤が欠品していて手に入らない、でも家族の健康を守るためにどうしても欲しい、だから手作りすればいいんだと、ネット上の情報をそのまま取り入れて手作りするのだと思います。しかし自分がせっかく作ったのものが実際には全く効果のないものだったということになるとこれは本当に危険なことなのはお分かりになると思います。


もし、化粧品のルールを知っていたら、「このレシピはなんかおかしい」「どうしてこの配合なのかな?」などなど疑問が出てくるはず。そして「効果の発揮する」アルコールスプレーとはどんなものなのか、もわかります。ただネット上の情報を鵜呑みにするのではなく、自分の中でしっかり考えてから作ることができるはずなんです。


「薬機法」が存在するのは、それなくしては私たち消費者の安全は守れません。これを知ることによって自分でネット上の情報を正しいか、正しくないか判断することができるようになります。


「薬機法」は簡単に言うと「薬や医薬部外品、化粧品、医療機器を作ったり、売ったり、輸入したり、広告したり、宣伝したりする時の基本的なルール。」このルールが守れないと法律違反ということになり、もちろん罰せられます!品質がきちんとしていないと売れないし、安全性が確認されてなくても売れません!お肌につけるものですもの、誰が、どんな環境で、どうやって作って、どうやって売っているのか…。私たち消費者はそれが分からなかったらやっぱり安心して使えないですよね。



だから「薬機法」は私たちにとってはありがたいルールなんです。「コスメを読む」ことで自分が使っている消毒剤が効果のあるものなのか、ということもわかるし、アルコールハンドスプレーを自分で手作りするとしても、正しい表示のルールとコスメの知識があれば自分が効果のある正しいものを作っているか、正しいものを選んでいるかどうかもきちんとわかります。


だからこそコスメが読めるようになることで、「薬機法」の基本を知ったり、「広告」やコピーに惑わされないコスメの選び方が大事になってくるわけなんです!
どんな時でも慌てない、焦らない、正しく判断できるということがこんな世の中だからこそ大事になってくるのではないでしょうか。


実は、「コスメを読む」については様々な形で皆様にお伝えできるように考えているところなのでどうぞお楽しみになさっててください。

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